こんな幼稚園に通わせたい!日本の素敵な5つの幼稚園をまとめました。
元気に走り回り、すくすくと育つ子どもたちの姿が、そ
01.
地域に見守られながら子どもが育つ、都市型の保育園。
『アソシエ柿の木坂保育園』(東京都)
東京都・目黒区にある『アソシエ柿の木坂保育園』。都内の静かな住宅街、緑道に面して建つ保育園。ダイニングのサッシをすべて開放すると、庭へとつながり、近隣の住民も利用することが出来る。敷地内にもともとあった高木は残し、高低差を活かしてブランコをぶら下げたり、また、隠れんぼに使いたくなるような小屋を設けた。地域に向かって積極的に開かれているので、子どもたちは、行き交う人々に見守られながら、思い切り飛び回ることが出来る。室内には、緑道側に、ベンチウィンドウを設け、通りを行く人々と子どもたちとの間に、コミュニケーションが生まれる仕掛けを用意した。子どもたちは、成長と共に、地域への愛着を深めていく。
02.
人と人、人と自然。園舎を介して連なり、つながる。
『しらとり保育園』(埼玉県)
多くの川に恵まれ、水郷と呼ばれる埼玉県・越谷市の『しらとり保育園』。土地の特性を活かし、水辺のボート小屋をイメージした、片流れ屋根の木造平屋が連なる園舎である。中央の屋根の重なりの下にダイニングルームがあり、そこから乳児ゾーン、幼児ゾーンへとつながっていく。エントランスの近くには、小さな川辺の食堂をイメージした空間が設けられ、保護者と保育園、地域と保育園がつながる場所となっている。天井の高い部分では、木の梁の連なりをあえて見せることで、空間に変化をもたらした。また、床の段差を多用し、川べりの起伏ある地形を演出した。園舎を通じて、人と人、人と自然がさまざまに連なり、つながる空間である。
03.
子どもたちの笑い声とデザインが一体となった、ダイナミックな空間。
『フクマスベース』(千葉県)
千葉県市原市の「ふくます幼稚園(学校法人三和学園)」に、あた
04.
輸送コンテナをつないで、新しい可能性を生み出した。
『小倉あさひ幼稚園』(埼玉県)
埼玉県八潮市にある『小倉あさひ幼稚園』は、50周年という節目に、船舶コンテナを使って園舎を新しく建て替えた。外側はコンテナそのものだが、室内は温かみが感じられる木質園舎。対比をあえてハッキリさせたのには、子どもたちに、限りある資源を大切に使うことを伝えたいという想いから。実際に、既存のモノや構造を活かすことで施工期間を大幅に短縮させ、省エネやCO2の削減にもつながっている。また、耐震もしっかりと強化されている。この建築は、そんな環境や持続性への配慮を、園児たちにも気づいてもらえるように、分かりやすくつくられたもの。保育室や職員室を外に向けて開くように設計したことも、中の様子が通りがかりの人に分かりやすく、より人が集まりやすい場所を意図してとのこと。子どもたちの創造性と未来拓くデザイン部門で第10回キッズデザイン賞を受賞した。
05.
空間の自由度を突き詰めた、可変性の高い園舎。
『認定こども園 第一幼稚園』(熊本県)
世界が注目する幼稚園は、自然と一体化する幼稚園だった。熊本県の『認定こども園 第一幼稚園』の中庭には、開閉式の屋根がついていて、雨が降った後に水たまりができるよう設計されている。子どもたちは、服や靴が濡れることを気にせず、裸足で遊ぶことが出来る。冬場は、水面に氷が張ることによってスケートリンクとしても利用可能だとか。雪の日には、園舎の中にいながら目の前に雪が降ってくる感覚も体験できる。このように、天候によって遊び方が変わる面白い設計である。さらに、中庭には厨房が隣接しており、ランチルームとしても使用可能。オープンキッチンなので子どもたちは、料理をつくる様子を見ることができる。屋根や仕切りを極力設けないことで、外と中の空間の境界を曖昧にしている。仕切りのない空間が子供たちの自由を育てている。
どれもが、頑丈で、優しくて、地球環境への思いやりが感じられる幼稚園。そこでスクスク育った子どもたちがどんな大人に成長していくのか。未来が楽しみになる。