いじめを受けている男の子が「数百台ものバイク」を引き連れて登校した朝
カナダの小学生Xander Rose君は、同級生から服を剥ぎ取られるなど、酷いいじめを受けていました。お母さんが学校に連絡してなんとか解決策を探ろうとするも、嫌がらせは止まらなかったといいます。だんだん殻にこもっていく息子を見てある団体に助けを求めたところ、彼らは独自の方法でXander君には「味方がいるんだぞ!」と、いじめっ子たちに警告したのです。
バイク仲間集合!
「彼を学校まで送り届けよう」
Xanderさんのお母さんが助けを求めたのは、子どもを暴力から守るバイク乗りの団体「Defenders Of The Children」。彼らはいじめに対処するため、Facebookでこのような呼びかけをしました。
「この子は10歳のXander君。将来のバイク乗りだ」とはじまる投稿文には、見た目をからかわれて悲惨ないじめにあっていることや、お母さんが学校に対応を求めるもうやむやにされたことが書かれています。そして最後には、バイクを愛する地元の人たちに向けてメッセージが。
「大勢で集合して彼を学校へ送り届けよう。そこにいる子どもたちや先生たちに、彼がどれだけ愛されていて守られているかを知らせるために」
数百人が駆けつけ
集団で「バイク登校」
「CTV News」によるとかけつけたのは地元のおじさんを中心とした数百人。学校へ送り届けるため、Xander君を迎えに行きました。
いざ出発!後ろに乗るXander君は少し緊張気味!?
これは地元の記者Kyle MooreさんがTwitterに投稿した映像。道路を走る姿は、かなり迫力があります。エンジン音をたてながら学校の敷地内へ入ると、Xander君がドアをくぐり建物の中へ入るところまで見届けました。不安そうながら少し安心した彼の表情が印象的です。
元々バイク好きだったというXander君。頼もしい仲間にも囲まれて嬉しそう。強そうなおじさんたちが背後にいるとなればかなり心強いはず。今回の「バイク登校」は彼を守るのと同時に、「いじめは許さない」という力強いメッセージの発信にもつながったのではないでしょうか。