「10代のリアル」をアニメでシェアする時代に

緊張し過ぎて失敗してしまった恥ずかしい話、大切な人を亡くした悲しみの経験を乗り越えた話、支えてくれる友達から愛を感じた話──。一人ひとりの人生に、ストーリーがあります。

大切な物語の断片が、誰かと共感しあえることや、誰かにとって有益であること、そして救いになることも。人と人、いろんな想いが交錯するところに人生の妙がある気がしてなりません。

こうした経験を若いうちからできたら、どんなにステキでしょう。この「storybooth(ストーリーブース)」がまさにそれ。ティーンエイジャーたちの体験談をもとに短編アニメーションを制作し、公開しているWEBサイトを紹介します。

子どもたちの体験談を
アニメで再現

storyboothでは、一般のティーン(10代)たちの体験談を募集。それを元に、約3分ほどの短編アニメーションを制作しています。

内容は、いじめや差別、初めての彼氏(彼女)、鬱、セクシャルマイノリティの悩みなどさまざま。動画のナレーションは全て体験者自身の音声なので、アニメとはいえ、リアリティを感じられます。

Aneeka(10歳)のケース
・彼女に何があったのか?
ヒジャブを身につけていることで「テロリスト!」といじめられた。
・この辛さをどう乗り越えたのか?
仲良くしてくれる友人と遊んだり、自分がイスラム教徒でいる事に誇りを持つようにした。

Gabby(19歳)のケース
・彼女に何があったのか?
初めて付き合った彼氏から言葉の暴力を浴びたことで自尊心を無くしてしまい、不安症に陥った。
・その辛さをどう乗り越えたのか?
彼氏の言う事が全てじゃないと切り替えた。最終的には別れ、本当に向き合ってくれる人を見つけた。

人気ユーチューバーKatherout(当時大学2年生)のケース
・彼女に何があったのか?
大親友を自殺で亡くした。
・その辛さをどう乗り越えたのか?
友達や彼氏に慰めてもらい、カウンセラーに通いながら、本来の自分を取り戻していった。

Omar(19歳)のケース
・彼に何があったのか?

大学でいじめにあった。
・どう乗り越えたのか?
祖母が「いじめっ子はいずれ痛い目にあって、あなたはもっと出来た人間になれる」と言ってくれたことで、自分に自信を持てた。

 

このように、それぞれの悩みとそれを乗り越えるまでの過程が、一つのストーリーになっています。自分たちがどのような努力をしてきたのかをシェアすることが、同じような状況にいる子たちにとって、力強いメッセージになっているのかもしれません。

もちろん、
青春ならではのことも!

辛い体験談だけではなく、ワクワクドキドキの青春を感じさせる内容のものも。

好きな男の子との初めてのキス。

初めて学校でダンスを披露した時のこと。

自身がアニメの主人公になる。ティーンにとってはそれだけで十分に特別な体験ですが、それがもし誰かを助けることになるのなら、これほど嬉しいことはないでしょう。

Licensed material used with permission by Storybooth, (Instagram)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。