「個室いらずのヘルメット」は、かぶるだけで周りの音を遮断する
作業に集中できる自分だけの仕事部屋を持ちたいけれど、会社員にとって一人ひとりが個室で作業するのは、現実的になかなか難しい。
では、これならどうだろう。特大のヘルメットが周囲の雑音を遮断する。もちろん、周りが声をかけづらい…といった見た目の問題ではなく。
集中力も生産性もUP
雑音の日常よサヨウナラ
デザイン会社Hochu rayuが開発中の『Helmfon』は、衝撃ではなく雑音からその身を守るためのヘルメット。かぶるだけで電話の音や、他人の会話を気にすることなく、自分の作業に意識を注ぐことができるらしい。
![「個室いらずのヘルメット」](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104657/6b53f417c4e3f2a121a0c48c1835fd1316c95dfa.jpg)
外装はニトロ塗装とガラス繊維、内部は発泡ポリエチレン材を用いた、本格的な遮音仕様。さらには、電話機能としてマイクとスピーカーがデフォルトで内臓されているそうだ。電話とセットでつくられたことからHelmfonという名もつけられた。
かぶったまま、
PCや電話で仕事ができる
![「個室いらずのヘルメット」](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104573/1ddb55bed6300e1991cd3990290de8f45ecf1306.jpg)
かぶったままの状態で通話やPCでの作業はできるし、なおかつ自分だけの静寂を確保できる、限られたスペースで仕事しやすい環境を生み出すウェアラブルデバイス。オフィスワーカーにとって、まさにヒーロのような存在のヘルメット、とはちょっと言い過ぎ?
そうそう、Bluetooth搭載なので、個室がないオフィスでも周囲を気にせずWEB会議だって可能。
![「個室いらずのヘルメット」](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104559/03868cd59fcd1047b00c68f77d31bc45c2d0a930.jpg)
それにしても、見るからに肩が凝りそうなデザイン。ところが、そこは開発者たちも懸念事項に挙げていたはず、改良に改良を重ね、最新モデルの重量は、わずかに1.5kgというからオドロキだ。
これだけでも十分軽量、けれど首への負担を配慮し、1kg以下を目標に開発を続けるという熱の入れよう。
選べるメットで
遊び心のあるオフィスに
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104627/e932badc7a97de530153586e836e80730e2c6f53.jpg)
本当にこれ、オフィス用のデザインなのかと疑いたくなるコレクションは、『ミニオンズ』や『バッドマン』など、キャラクターものまで。種類豊富なオートバイのヘルメットに触発され、オフィスが華やぐようカラーリングや、ディテールにこだわっているんだそう。
![「個室いらずのヘルメット」](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104720/bfa9984bb5b0c2686e27a2819dd95cfa3f3f4ebe.jpg)
![「個室いらずのヘルメット」](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104624/438647369cebda5f944392aee640a9a4b8cf3aa9.jpg)
まあ、そうは言っても……である。
もっともシンプルなものであれ、仕事中にかぶるとなると、少なからず勇気がいる。けれど、それすらHochu rayu開発者らのメッセージングに思えてならない。「遊び心はどんな仕事にだって重要でしょ」と。
仕事一徹にならずに、こういうユーモアで楽しみに変える心のゆとりが、働く上で必要なのは当然のことだよね。
![「個室いらずのヘルメット」](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/104574/5c5e47d8191e958a4aa02aeb0a9823fc395e7798.jpg)
実用化に向けての開発段階にもかかわらず、すでにアメリカの複数の企業からオファーがあるという。仕事と遊びの垣根を越えたようなヘルメット、日本にも必要としている人が少なくないのでは?