「コルビュジエのキャビン」を思い起こさせるタイニーハウス

ダン、ダン、ダン。まるで、積み木を重ねたようなシンプルな構造。

じつは、これは立派な家。いや、見た目以上に機能的な家なのだ。3つのリビングユニットは、それぞれ異なった内装で、キッチン、バスルーム、ベッドルーム、リビングルームを完備している。

もちろん、人数に合わせてユニットを増築していけば、組み合わせは無限大。ミニマリズムを極めたこのカタチ、僕には、あのコルビュジエのキャビンを思い起こさせた。

あらゆるタイニーハウスの
いいとこ取り

キャビン、ツリーハウス、隠れ家的別荘…。いろんなタイプのタイニーハウスがあるけれど、このリビングユニットはそれら全部をいいとこ取りしたような感じ。カッコつけた言い方をすれば、この家は、まさに週末に少年に戻りにいける場所だ。

この居住空間、
外観から想像できた?
■1F

リビングルームは、段差になっていて様々な使い方を想像できる。

リビングルームとキッチンは、コンパクトながらとても使いやすそう。右手の階段で2Fへアプローチできる。

■2F

ベッドルームの下には、収納も完備。できるだけモノを隠したい人にぴったり。

3Fへと移動するためのハシゴ。この家のアクセントにもなっている。

■3F

室内は、いたってシンプル。ユニットの片側は、一面の窓。向こう側に見える景色は、一枚の絵画のようだ。

組み合わせ自由自在

変化するニーズに応じて柔軟に調整することができるのもメリット。増築って、いびつなカタチになることが多いけど、これならスッキリいけそうだし。さながら、積み木感覚で、垂直にも水平にも組み合わせることができる。

この個性的なリビングユニットを手がけたのは、スロベニアに拠点を置く建築会社OFIS Architects。国内外で多くのプロジェクトが評価され、国際的な建築賞も多数獲得している実力派。ちなみにユニットの価格帯は、20,000ユーロ(約260万円)〜26,000ユーロ(約335万円)とのこと。まずは、積み木の前に積立てですな。

Licensed material used with permission by OFIS architects
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。