人生の「愛」を描いた米芸大生の卒業制作『I think I love you on』
愛にはいろいろな形があります。子供に口うるさく言う親、口先だけの人、互いの気持ちを尊重し合う恋人…。
この動画『I think I love you on 』は、カリフォルニア大学芸術大学の学生Xiya Lanさんの卒業制作なんですが、人生の様々な「愛」を美しい音楽とともに、アニメーションで表現していて、いいんですよねー。
親が口うるさく言う「気持ち」
子供がボールを追いかけていると、お母さんに止められてしまいます。当然子供は不満げな表情。
さらにお母さんの小言が続きます。そんなの、聞きたくありません。
でもその言葉はいつしかセーターに変わり、子供を北風から守ってくれます。このメタファー、要するに親が小言を言うのは子供を守るため、というもの。
はちきれそうな「不満」
言いたいことがたくさんあって、体の中がいっぱいの男女。不満で今にもはちきれそう。
一度全部吐き出してしまうと、体はしぼみ、照れ笑いを浮かべます。言いたいことをはっきり言い合うのも、大切なことなんですね。
口先だけの宮殿
魅力的な女性を見つけ、自分の言葉で大きな宮殿を作り出す男性。女性はそれを見てうっとりします。
ところが、雨が降ると宮殿は洗い流されてしまいました。
悲しむ女性を置いて、男性は逃げ出してしまいます。口だけで、中身の伴わない愛はいりません。
自分の都合で
「振り回す」男
女の子を自分の都合で、引き寄せたり、突き放したり…。
繰り返しているうちに女の子に愛想をつかされてしまいました。恋はひとりでするものではありませんからね。
互いの言葉を
「飲み込む」ふたり
とても仲がいいふたり。互いが言ったことはなんでも喜んで飲み込みます。
しかし、お互いに飲み込めない意見が出て来ました。互いに理解できず、言い合いになります。
すると、男性が女性の意見を丸め、飲み込むことにしました。意見が食い違ったときこそ、互いの歩み寄りや思いやりが大切ですね。
人生はひとつの
大きな音楽
人生の様々な愛の形は、いつしか大きなひとつの音楽に変わります。
その音楽を、年老いた音楽家が静かに楽譜に書き留めます。人生とは、愛とは、大きなひとつの音楽なのかもしれませんね。