失った恋を忘れる「5つの方法」
過ごした期間は短くても、「意味のある関係」を育んだ人のことはなかなか忘れがたいもの。それは誰しもが経験することです。
でも、そこまでステキな人に出会えたことに感謝をして、手放してあげることも大切な儀式と言うのは「Elite Daily」のライターJulia Guerraさん。彼女が説いていた、失恋から立ち直るための小さなステップを紹介します。
いつか来る別れを想像しながら恋愛をスタートする人はほとんどいないでしょう。ただし、ふたりの違う人間が一緒になるのだから、片方が突然「別れ」を告げるというのもひとつの結末。それを受け入れるのが、みんながぶつかる"壁"なんですよね。
そしてそれが突然であればあるほど、パニックに陥ります。だって、関係が終わるのは、まるでこの世の終わりのように思えるから。そんなことを言われると、次の恋愛に踏み込むのも億劫になってしまうけど、恋愛ってほんとうにエキサイティングだから諦めないで欲しいんです。
ただ、別れを経験したあとは、哀しみや怒りなど、ほんとうは向き合いたくない感情に浸ることになるでしょう。また幸せを感じれるようになるのだろうか……そんな不安に苛まれるのも確かです。
でも、大丈夫。あなたは絶対にまた幸せを手に入れられるから。
私が初めてたいせつな人を失ったのは、大学3年生のとき。彼とは3年間一緒に過ごしたので、関係が終わった時は、言うまでもなく絶望に突き落とされました。とはいえ、いつからか終わりは見えていたんです。「別れをいつまで引き伸ばせるか」が勝負だったのかもしれません。
そうしてとうとうやってきた別れの夜。私はベッドに横たわり、「幸せはまた訪れるのだろうか」と自分に問いかけたのを覚えています。「この先、自分が"自分らしくいられる"相手に出会えるのだろうか」と。当時は自分すらを失いかけていました。
私はかなりの読書家なので、とにかくいろんな本を呼んで、なんとか立ち直ろうと必死にもがいていたんです。その時、「この人なしでは生きていけない。そう思っていた人がいなくなったいまでも、あなたはまだ生きている」という言葉に巡り合いました。
恋が終わっても、時は過ぎていきます。そしていつか振り返って、あれがベストの結果だった、と思うようになるんです。
渦中にいるときはそう思えなくても、絶対に幸せはまた巡ってくる。まずは小さな歩幅でもいいので、確実に前へ進むことから始めましょう。
01.
SNSと距離を置く
新しい出会いを求めるのに、SNSは最適と言えるでしょう。
ですが、別れた相手が一夜限りの相手だったとしても、一時的な関係だったとしても、長期的な恋人だったとしても。別れを経験した直後にFacebook、Instagram、そしてTwitterを開くことは、精神的ダメージを受ける原因になります。
なんといっても大半の人は、元恋人に「あなたなしでもハッピー」と証明するためにSNSを利用するそう。でも実際はそんな写真は見世物なだけで、毎晩泣きじゃくっているのが現実かもしれません。
ただ幸せそうに映る元恋人の写真を見ている側としては、「もう吹っ切っているんだ」と思うほかありませんよね。
Danielle Forshee医師は、SNSを"過去を蘇らせるツール"と呼びます。ゆえに当時の傷がうずき、私たちは前に進むどころか感情が逆戻りしてしまうのです。
02.
誰かを責めようとしない
これはしばらく時間が経ってからわかること。"責める"行為は決して健全とは言い切れません。
現実をどうにかして受け入れたい気持ちは十分わかります。でも、「あの時こうしていたら、うまくいっていたかもしれない」など、物事をたらればで仮定したところで、それを現実に置き換えることはできないのです。
いまできることと言えば、自分に優しくすること。不安定だからと言って、自分を責めたり、悪く思ったりするのは極力避けましょう。
Stop, Breathe & Thinkの共同創始者でありウェルネスエキスパートであるJamie Priceは、Elite Dailyにメールでこう助言してくれました。
「自分を理解して受け止めてあげることで、心はホッとするもの」
両者が復縁を願っているのなら話は別ですが、戻る見込みが全くないのなら、いまある現実を認め、一歩踏み出してみることです。
03.
気がすむまで泣きじゃくる
私は米ドラマ「Gilmore Girls」からいろいろなライフハックを学びました。中でも一番響いたのは「泣くことの大切さ」。
付き合った期間を問わず、自分の人生にインパクトを与えてくれた人と会えなくなってしまうのは、やっぱり心が痛みます。たとえそれがベストな結果だったとしても、数日、数週間、必要であれば1ヶ月ほど悲しみに浸る時間を設けましょう。
ひとつ、「Gilmore Girls」のキャラクターであるLorelai Gilmoreの言葉を紹介します。
「パジャマに着替えて、ベッドに潜り込んで。食べるものは大量のアイスとピザ、ただそれだけ。シャワーなんて浴びなくたっていい。足の毛だって生やしたまんまでOKよ。メイクだってつける必要ない。灯を消した部屋の中で、悲しい映画でもつけて、ひたすら泣くだけよ」
Live Happy のエディターであるStacey Kaiserも「感情に素直になる時間を与えてあげることが大切」と語ります。その手法は様々でしょう。ティッシュの箱が底をつくまで泣いてもいいし、枕に顔をうずめて泣いてもいい。部屋の電気もつけず、心がウンと沈む音楽をかけたっていいでしょう。
感情は溜め込まず、外に押し出しましょう。
04.
スケジュールをパンパンに詰め込む
Kaiser氏曰く、滝のように涙を流し、元恋人のものを箱に詰めて処分したら、今度は考えるヒマがないくらい忙しくするといいそうです。
「ただ、重要なのは、好きなことで忙しくすること」
とも続けています。
友だちとはしゃいだり、お気に入りの映画を鑑賞したり、DIYな何かに取り組んだり。悲しみの波が過ぎ去ったのなら、今度は生活に楽しさを取り入れる番です。恋愛をしていると、いくらか妥協する部分があるでしょう。ひょっとしたら、気づかないうちに自分の趣味を後回しにしていたかもしれません。
別れとは罰じゃなく、新しい世界を模索するチャンスと捉えましょう。新しい人と会ってみたり、新たな趣味を試してみたり、以前とはちがった視点から生活をみてみると、人生にワクワクしてくるかも。
05.
ボランティアに参加してみる
大きな枠組みで考えたとき、あなた以上に苦しんでいる人はこの世にたくさんいるんです。もちろんそれを聞いたからって気分があっという間によくはならないでしょう。あなたが感じた痛みだって、十分現実味のあるものだから。でもこういった辛い時期こそ、いまあなたに与えられている小さな幸せに感謝してみてもいいのでは?それは、ほかの人からしてみれば、うらやましいことかもしれませんしね。
経営分析で理学修士を収めているPreston Ni氏曰く、「自分の時間」を十分に確保したあとは、自分が住むコミュニティが提供するボランティアに参加するといいそう。 Psychology Todayに、彼はこう話していました。
「炊き出し所や老人ホームでボランティアをしてみましょう。あなたには、ほかの人にはない特権があることに気づかされるはずです。愛と感謝を持って、誰かのために何かをしてあげること。すると、新たな視界が開けるはずです」
06.
ひたすら運動に打ち込む
運動をすると、エンドルフィンが分泌されます。すると心身共に痛みに鈍感になるため、総合的にハッピーになれるのです。
ただし、張り切りすぎていきなりCrossFitの選手を目指す必要はありません(でもそれを目指したいのなら、張り切ってどうぞ)。でも、ティッシュの山に溺れ続けるのではなく、体を動かして血流をよくすると、自然と自信も芽生えてくるものです。ズンバなどダンスクラスに参加するのもひとつの手。重量を持ち上げるのも効果的。もちろんその他にもたくさんの運動法があるので、自分に合ったものを試してください。
とにかく自分の好きな方法で、体を動かしましょう。