寒がっていたら、「音声アシスタント」がまさかの優しさを見せた

『Google Home』や『Amazon Alexa』など私が知る限りだけど、ユーザーの言葉を認識して、言われたことに対してキチンと操作・実行するというのが音声アシスタントのイメージ。

なのに、B-Reelが開発した「Sammi(サンミ)」は、ちょっと気分屋なところがある。なぜかというと“彼女”は、スウェーデンのおばあちゃんの人格を意識してつくられているのだ。

おばあちゃんと、
「おしゃべり感覚」な毎日

女性:「Sammi、会議室を15時に予約して」

Sammi:「人に何か頼むときは何て言うの?」

女性:「お願いします」

男性:「ねぇSammi、カニエ・ウェストの曲をかけてくれない?」

Sammi:「わかったわ。良い曲かけてあげるから」

《全く違う、民族音楽を再生》

男性:「!?」

男性:「Sammiは、私たちが寒くないように温かくしてくれます」

サンミ:「マフラーを編んであげるわ」

 《手編みのマフラーの柄をプリントしてくれた》

男性:「彼女は、私たちを幸せな気持ちにしてくれます」

《お酒のイラストをプリント中…》

おせっかいだけど、
「優しい」AIアシスタント

ちょっと厳しいところもあるんだけど、Sammiから優しさを感じてしまった。あえて“完璧ではない”音声アシスト機能を開発した理由をB-Reelに聞いてみたところ。

AIアシスタントはワクワクする新技術。でも、「人格」が欠落していると感じました。

 

人格をどうやって入れるのか迷っているとき、私たちは自分たちの原点であるスウェーデンに戻ることにしました。Sammiのモデルは、スウェーデン人のいろんなおばあちゃんを混ぜ合わせたもの。

 

私たちが寒がっていたら温かくしようとしたり、ちゃんと礼儀正しくしているかを確認したり。さらに、食事をしているかも気にかけてくれて、私たちが聞いてもいないのに「人生のアドバイス」をしてくれます。

Sammiに限らず、どんどん進んでいくAI技術。いつか本当に「感情」を持ったAIが登場するのでは……と、そう思うのは私だけだろうか?

Licensed material used with permission by B-Reel
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。