世界から注目されたある男性議員の「プロポーズ」は、オーストラリア史に残るかも!?
去る11月15日、オーストラリアで、同性婚の合法化への賛否を問う郵便投票の結果が発表されました。賛成が反対を大きくうわまわったというものでした。
その後、同国でついに同性婚が正式に合法化されたのは、つい先日のこと。
と、ここまでが最近オーストラリアで加熱していた同性婚についての大まかな流れですが、その間にLGBTQ+に関する心温まるストーリーがありました。
「結婚してください」
「Ryan Patrick Bolgerさん、私と結婚してくれませんか?」
少し裏返った声で、男性議員のTim Wilsonさんは、議場内にいた同性のパートナーにこうプロポーズしました。ちょうど、同性婚を合法化する法改正案を審議している場面での一コマ。
Ryanさんは驚いた様子を見せつつ、満面の笑みで「YES」と返答。2人には、周囲から拍手が送られました。
これには副議長も、「答えは『YES』だったと議事録に書いておくべきだね」と述べて、あたたかく祝福したのです。
オセアニアを染める
「幸せのレインボーカラー」
先ほどの動画は、オーストラリアの記者がTwitterに投稿したものです。見た人からは、「涙が出る」「素晴らしい」などのコメントが寄せられていました。中には、「議会でするべきことではないんじゃないか」という厳しいコメントもありましたが、それでも2人を祝福する言葉の方が圧倒的に多かったのです。
人が純粋に誰かに対して愛情表現をする姿を見て、嫌な気持ちになる人はほとんどいないでしょう。
個人的にも、同国の友人が「ずっとこの日を待っていました」と言わんばかりにパートナーと喜ぶ姿、そしてそれを祝福する彼女の友人らの姿を見ることができた時は、嬉しさで胸がいっぱいになりました。
LGBTQ+コミュニティーと言えば思い浮かべるあのレインボーカラーは、彼らを象徴するものだけれど、現代における「幸せの象徴」ではないか、と一連のニュースと人々を見て心から感じたのです。