20世紀以降に生み出された人類史に残る偉大な発明
ことば、火、農業、舟、数学、紙、カメラ、人工衛星、インターネット、ロケット…。人類が、自らの手で本格的な道具を作りはじめたのは、260万年前の旧石器時代に遡ります。それ以来、その進歩は止まることを知らず、次々と新たな発明を生み出してきました。
今回はYoutubeの人気チャンネル「AsapSCIENCE」を参考にしました。動画では71個も紹介されていますが、ここでは20世紀以降に生み出された偉大な発明をピックアップ。意外と古かったり、意外と新しかったり、人類の進化を振り返れるかも?
01.
「テレビ(1920年代)」
情報のあり方が激変
遠く離れた場所に映像を送ることができる「テレビ受像機」が実用化されたのは、およそ1920年代のこと。
大量の人に同じ映像を送信することができるテレビは、それまでの情報のありようを決定的に変えました。国家やイデオロギーと強く結びつき、その後100年近くにわたって世界を支配したのです。
02.
「ピル(1930年代)」
女性の主体的な避妊を可能に
女性ホルモンをコントロールして、排卵を抑制することによって避妊を可能にしたピルは、画期的な発明でした。
このような経口避妊薬が登場したことにより、女性は主体的に、そして確実な避妊をすることができるようになったのです。
03.
「ポリエチレン(1954年)」
歴史はまだ60年ほど
ポリエチレンをはじめとするプラスチックは、今や私たちの生活に欠かせないものになりました。
今となってはプラスチックが存在しない世界を想像することのほうが難しいほどですが、高性能のポリエチレンを安価に製造できるようになったのは、1954年と意外に最近なのです。
04.
「DNA(1950年)」
この発見をきっかに
テクノロジーは飛躍的に進化
生物の根幹をなす遺伝子。その遺伝子がDNAであるということが確実になり、有名な二重らせん構造が特定されたのは、1950年代のこと。
以来、DNAにまつわるテクノロジーはどんどん進歩を続け、1970年代には遺伝子操作やゲノムの解析技術が確立されました。
05.
「通信衛星(1945年)」
SFの世界が現実に
「人工衛星を使って通信する」というアイデアを最初に提出したのは、SF作家としても名を知られるアーサー・C・クラークと言われています。
世界中に大容量のデータを届けることができるようになったのは、ひとえに通信衛星の発明あってこそとも言えます。
06.
「インターネット(1960年代)」
まだたったの50年?
コンピュータをネットワーク上に接続することを可能にした、インターネット。その発明は1960年代と言われています。
その発明からたった50年ほどで、誰もが無線でインターネットに常時接続している状態になったのですから、情報技術の進歩がいかに圧倒的であるか分かるでしょう。
07.
「パソコン(1970年代)」
Appleの創業もこの時代
コンピュータは、それまで大学などの研究機関や軍のような国家機関でなければ所有することのできないものでした。個人が所有できるコンピュータが出現しはじめたのが、1970年代のこと。
ちなみにPC黎明期を創り上げたスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックがAppleを創業したのも、この時期です。
08.
「GPS(1977年)」
軍事用のシステムが一般的に
GPSは、軌道上に打ち上げられた人工衛星を使って、地上の位置を特定するシステム。カーナビにgoogle mapと、今や道案内には欠かせなくなっていますが、その発明は1970年代に遡り、もともとは軍事用とで開発されたものでした。
最新の位置特定システムの精度は、10cmレベルにまで進化しています。
09.
「スマホ(1994年)」
本格的な普及はiPhoneから
いまや誰もが所有し、ほとんど体の一部のようになったスマートフォン。世界初のタッチパネル式スマートフォン「Simon」を開発したのは、IBMでした。
当時はあまりにサイズが大きく価格も高かったため流行せず、本格的な普及は2008年のiPhoneの発売を待たねばなりませんでした。
10.
「ハッブル宇宙望遠鏡(1990年)」
望遠鏡そのものを宇宙に
望遠鏡というと地上から空を見上げるイメージがありますが、ハッブル宇宙望遠鏡は、その名の通り宇宙にあります。
地上からの観測だとどうしても大気や天気の影響を受けてしまうのですが、宇宙にあることによって、それまで考えられなかったような精度での観測を実現しました。
結果として、太陽系以外の恒星にも惑星が存在すること、宇宙にダークマターが満ちていることなどを明らかにしたのです。
次の発明は、いったいなんでしょうか?