人類の仕事は、18世紀後半の「あの革命」からつまらなくなったんだ。

仕事がつまらない。そう感じたことのない人がいたら、きっとものすごく幸運。人間、どんなに好きな仕事でも時には思うことがあるものです。「飽きたかも」と。しかしそれ、もしかしたらあなたのせいじゃないのかもしれません。

「The School of Life」によれば、現代社会の仕事がつまらない原因は「産業革命」にあるんだとか。責任転嫁にもほどがあるんじゃ?と思うかもしれませんが、読んでみると結構説得力があります。

現代社会の仕事は
毎日「同じこと」しかしない

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子どもの頃には私たちは何にでもなれました。1日のうちに探検家になったりロックスターになってみたり、医者になってみたり。しかし、大人になるとそうもいきません。

現代社会の仕事がつまらないのは、日々やることが似通っているからというのが大きいでしょう。

現代では高校や大学でひとつか多くてもふたつの専攻を決め、そこに特化するようなシステムが主流。私たちが生きているのは、「スペシャリスト」であることが求められる社会なのです。だから自然と、毎日同じことしかしなくなる。違う世界に触れることがなくなり、ふとした時に退屈を感じるようになってしまうというわけ。

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世の中にはたくさんの生き方があふれているのに、短い人生で経験できるものはほんの一握り。一体どうしてこんなことになっているのでしょう?

職業の細分化は
産業革命から始まった

産業革命以前、例えば中世の世界では、コミュニティが今より小規模でした。だから少ない資源をみんなで共有し、その中で老若男女、全員があらゆる仕事に従事していました。そこでは誰も何かに特化したスペシャリストとは言えなかったのです。

しかし、産業革命から生まれた資本主義が変化を起こしました。大量生産が可能になり、効率と正確性が重視されはじめました。そこで役割分担が重要になったのです。人はそれぞれの作業に特化し、より速く正確にできるひとにその作業を任せるという仕組みが出来上がりました。スペシャリストの誕生です。効率的な生産で社会はどんどん豊かになりました。しかし一方で、人々は自己表現を奪われ、社会という巨大な「効率マシン」の小さな歯車に成り下がったのです。

偉人もこのことを
見越していた?

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実は、かの有名なアダム・スミスやカール・マルクスもこのことに言及していました。この「スペシャリスト化」が世界を格段に豊かに変えていくだろうということでは、二人とも同趣旨のことを言っています。しかしマルクスは、この効率重視のやり方は、搾取を生むとも言いました。ただの「労働者」になった人々は生きる情熱を失い、持っている才能を麻痺させるとも。マルクスが理想とする社会主義的な世の中にはスペシャリストが存在しません。

「社会主義者の社会では誰も活動に関し排他的にならないで、個人はその人が望むどんな支部にもいくことができる」

確かに理想的にみえるけど、今では現実不可能な夢のようにも思えます。

「スペシャリスト化」の光と影

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確実にお金をもらうため、幅広い興味を満たすことより安定と専門性を選ぶ。悲しい選択だけどそれは慰めにもなり得ます。肩書きは自身の尊厳を保つことに役立つからです。たとえ失敗したとしてもそれはその役職としてダメなのであって、一人の人間として否定されたわけではない。しかも、個人としてではなく職業として働くことは、「このやり方で社会に貢献してる」と十分に確信できることにも繋がります。

私たちのポテンシャルの中のどこかのパートが、マルチさの欠如によって発揮されずに死んでいくとしても、「個性」という真の財産をある程度捨てるとしても、今の社会のシステムに組み込まれるほうがより多くを享受できるのかもしれません。

Licensed material used with permission by The School of Life
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