カタツムリ、トカゲ、金魚、こいつらみんな…。

カタツムリをスプーンの上にのせたり、コップの中で金魚を泳がせたり。生きものと無機物を組み合わせた写真……と、普通ならば思う。いや、それが正しい見えかた。

けれど…。

そう。これは、みんな絵。

絵と言われても…
写真にしか見えない!

どれだけ自分に言い聞かせて眺めても、まったくそう見えてこない、あまりにリアルな質感にため息が出そうになる。

カタツムリの殻の光沢も、触ればぬめっとしていそうな皮膚の質感も、金属についた水滴も、どれも本物にしか見えないんだから。

現実と創作の境目が曖昧になる超写実的な絵画は、韓国を拠点に活動するアーティストYoung-Sung Kimによるもの。

ここに描かれる生命は、実はどこにも存在しない。フェイクと言われればたしかにそう。でお、何だか世界の見え方が変わってくるような気がしないだろうか。

Licensed material used with permission by Young sung Kim
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。