住む場所がなさすぎて、ついに排水管を住宅として販売。(香港)
香港は世界有数の人口密集地。不動産の高騰も大きな問題になっています。
とにかく住む場所がない!
手軽でたくさんの人が住める集合住宅を作りたい!
そんな切望から生まれたのは、「排水管に住んじゃおう」なんていう奇抜なアイデアでした。
家がないなら
排水管に住めば良いじゃない!
ビルとビルの間にびっしりと詰まった排水管は圧巻の一言。本当にここに住むの...? と思いきや、案外案外すっきりとした作りの住みやすそうな部屋になっています。
ファンタジー映画のような世界観ですが、香港の建築会社James Law Cybertectureによる「OPod」というマイクロ住宅です。
OPodは香港の地下の雨水排水管として実際に使用されている2.5mのコンクリートパイプから造られています。パイプの中には生活に必要なスペースを兼ね備えており、1~2人で暮らすことが可能です。
とても丈夫なコンクリート製のパイプなので、火災などで全焼する心配もなく、積み重ねてアパートのようにしてしまえば、街中の空いたスペースが居住空間になる...というコンセプト。
デザイナーズマンションみたい!おしゃれ!という感じもしなくもありませんが、まあ、やっぱりどう見ても、排水管、ですよね...。
リビングスペースやトイレだけでなく、キッチンやシャワー室もついているので生活にはまったく困りません。そのハイスペックさと外見のギャップがもはや笑えてきます。
安く一人暮らしをしたい人にはうってつけ、なのでしょうか…(笑)?
James Law Cybertectureは、建築、インテリアデザインをはじめ、ビルドサービスにおいて高い評価を受けています。国内はもちろん、ドバイやモスクワ、ムンバイ、ニューデリー、北京などで国際プロジェクトにも携わり、その独創性とアプローチ方法は世界中から注目されています。うん、たしかに独創的。
高架下を埋め尽くす排水管ハウス。ひとつひとつに誰かの営みがあるのだと思うと、香港という国の人口密度に、どうしてもゾッとしてしまいます(笑)。