高級レストランを飾るはずだった、あの「壁画」が…。

“ニュー・アメリカン・キュイジーヌ”を売りにおよそ60年前にオープンした、ニューヨークミッドタウンのレストラン「The Four Seasons」が閉店したのは2016年のこと。

このレストランに飾られる予定だった幻のアート作品があるのを知っていますか?制作者は世界的な画家マーク・ロスコによる『シーグラム壁画』がそれ。「絵で人の心を動かすこと」に生涯を捧げたロスコでしたが、経営側とのコンセプトが合わず、結局その絵が飾られることはありませんでした。

さて、ここに紹介するのはそのシーグラム壁画の模写。作品とレストラン、両方にリスペクトを払った不思議な作品をどうぞ。

もともとのシーグラム壁画を完全に模写するのではなく、 レストランの歴史からアイコニックな料理を表現しようとしたんですって。

たしかに、ロスコ作品にはあまりない色使いで、こっちの絵を見ながらの食事だったら食欲をなくすこともないのかも。

にしても…
なんだか変な質感

なんだかぶつぶつしていて変な質感…。

よく見るとこれ、お米なんです。レストランのキッチンからもらってきた本物のお米でつくられているんですって。

Henry HargreavesとCaitlin Levinによるこのプロジェクト、その名も「ライス- コ(Rice-Ko)」。食べものと芸術を融合させた、いわゆる“フードアート”なんですが、このサイズ感で米粒って、いったいどれだけの量が必要だったんでしょうね。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。