意味を知ると使ってみたくなる沖縄の言葉。「ぬちぐすい」って、分かる?

「だからよ〜。」

沖縄出身の人たちは「そうだよ。」という意味で使っているらしいけど、聞きなれない人には少し不思議に響いてきます。

相手を思いやる。空気を読む。言いたいことを察する。沖縄の言葉には、“おおらかさ”が感じられます。加えて、1つひとつにしっかりと意味が込められていて、奥ゆかしい。

だからこそ、なんだかつい口にしたくなってしまう不思議な魅力があるのかもしれません。そんなウチナーグチ(=沖縄の方言)を5つ紹介しましょう。

01.
「かなさん」

パートナーや家族に想いを伝えるときって、ちょっと照れ臭いですよね。「好きだよ」ならまだしも「愛してるよ」なんて、大げさというかなんというか…。

かなさん。

相手のことを愛おしいと思うときに、心の底から湧いてくるような言葉です。これには「I miss you」のような意味合いも。たくさんの人が知らないからこそ、2人だけの合言葉のような気分で、気軽に口にすることができるかもしれませんね。

02.
「うむやー」

直訳すれば、思う人。この意味が転じて、恋する気持ちをよせる人=「恋人」として使われています。

話していて、楽しいからずっと一緒にいたい。努力を惜しまない姿に、素直に尊敬する。この人となら、お互いに成長できそう。<恋>という概念に押し込んでしまうのは、もったいない感情たち。

そんな感情があるなら、あなたの恋人は「うむやー」なのかもしれません。

03.
「くぅりせぇーうぇー」

誰もが経験するもの、それが失敗。だけど、友だちが挫折を味わっているときに、「頑張って」や「元気出して」と声をかけるのは、余計に相手を傷つけてしまう可能性も。

そこで、「くぅりせぇーうぇー」と言ってあげましょう。

とくに落ち込みやすい人に贈りたい言葉です。沖縄では、失敗を未来に活かせ、という意味で使われます。直接的な表現ではないからこそ、抵抗感をあまり覚えずに受け入れてくれるかもしれません。

04.
「がんじゅうさしよー」

やっと休みを取れて、実家に帰ることができた。久しぶりに友だちが遊びに来てくれた。でも、楽しい時間は一瞬のように過ぎ去って、すぐに別れのときになってしまいます。

「またね」や「じゃあね」と言うのも良いけど、「がんじゅうさしよー」と少し変化をつけてみるのもアリかもしれません。

いつも元気でいなさいね、と別れ際まで、相手のことを気遣ってあげる挨拶のひとつです。

05.
「ぬちぐすい」

沖縄といえば、ほっぺが落ちるような料理も、たくさんある魅力のひとつ。これは、元気に長生きをする秘訣でもあります。

沖縄ではエネルギーが出るような美味しい食べ物を「ぬちぐすい」と言います。ぬちは<命>、ぐすいは<薬>を意味します。

それはまた、沖縄の人や自然と触れ合ったときに、心と体が元気になることにも当てはまります。沖縄に行くと、なんだか元気がわいてくる。こころが軽くなっていく。これも、沖縄の海や人に「ぬちぐすい」の精神が宿っているからかもしれません。

沖縄に行く前に
あなただけの「ぬちぐすい」を求めて…

沖縄の言葉の魅力を知ったとしても、いますぐ沖縄に行けるという人はそう多くないでしょう。そこで、実際に足を運ぶ前に、<ぬちぐすい>を体験できるサイトがあるんです。

沖縄県の観光ブランド『Be. Okinawa』が、心も体も元気になる“ぬちぐすい体験”を様々なコンテンツで公開中。とくに「ぬちぐすいウォーク」では、沖縄の文化が集まっている「首里」、ターコイズブルーの海を一望できる「久米島」、雄大な自然を誇る「やんばる」など、360度のパノラマビューで自由にバーチャル散歩することができます。

さらに、グランバサダーと称するオジィ、オバァのガイドもついているので、ただ歩くだけではなく、楽しみながら観光体験ができますよ。

海も人もありのままでいる沖縄の<ぬちぐすい>に触れれば、少しのあいだ「本来の自分」を思い出す時間になるかもしれません。
あなたも自分だけの「ぬちぐすい」を探してみませんか?きっと本来の自分を取り戻す近道になるはずですよ。