まさか、これひとつで「生理痛」にオサラバできるなんて!?
女性であれば、月に一度必ずくる生理。
時々、頭がボーっとしてしまったり、オフィスにベッドがあったら横になりたいと思うほどの痛みに襲われることもある。
そんな時は、すぐに痛み止めでも飲んで楽になりたいのだけれど、切らしていたり家に置いてきてしまっていたりすると、とってもテンションがさがるのだ…。
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今日は、朝から久しぶりに重い生理痛に苦しみ、なかばカラダを引きづりながら出社した。ちょっとオフィスを抜けて、薬局に行ける元気もなかったので、とりあえず深呼吸をしたくてトイレへ行くことに。
誰もいない洗面台のまえで、ひとり鏡のなかの自分に目を向ける。なんだかあまり血の気がない顔を見ながら、思わずため息をついた。
(もう、帰りたいな)
腕時計を見ると、時間はまだ10:00。仕事はまだまだこれからだ…。
そんな時、違う部署で仲がいいマリコがトイレに入ってきた。
「あれ?なんか元気ないね。どうかした?」
普段から、すれ違うたびに声をかけてくれるマリコは「大丈夫?」と顔をのぞいてきた。いつもなら、「お疲れさま〜」と言って彼女に笑顔を向けられるのだけれど、今日はジンジン痛むお腹をおさえながら、頑張って口角をあげて「大丈夫」とだけ返した。
「もしかして生理?」
痛すぎて、片手でお腹をさすっていた私の手元を見て、マリコは聞いてきた。
「うん」
「そっか。痛み止めもってる?」
「いや、今日は忘れてきちゃって…」
私が首を横にふると、「ちょっとまってて」と言ってマリコはトイレを出ていった。
数分後、ポーチをもって戻ってきた。
「はい」と言って手渡してくれたのは、痛み止めだ。
「ありがとう」
さっきまで、もう帰りたいと嘆いていた心が一転、マリコの優しさに安心して胸をなでおろした。
同期のマリコは、入社時から私のことをよく知っている。生理になると、時々ヒドイ腹痛に悩まされる、なんてことも。思えば、社員研修の時も私はマリコに痛み止めをもらったことがある。
「生理痛っていえば、ネットで見つけて気になってるのがあるんだけど」
私がうかない顔をしていると、マリコはスマホで「Livia」という名のアイテムを見せてくれた。
Photo by Livia
「これ、なに?」
「えっと、これに接続できるステッカーをお腹に張って本体のボタンを押すと、振動して生理痛がラクになるみたい」
「それだけ?」
「うん、詳しくはこの動画にまとめられてるっぽいね。ちょうど1分30秒あたりがわかりやすいかも」
「WEBサイトによると、薬品を一切使ってないから副作用もないし、振動だけで痛みを軽減もしくは失くすことができるみたい」
「え〜ホント!?振動だけで?」
「うん。ゲートコントロール理論っていうのを取り入れてるって書いてある。あと、『医師の説明』としてこんな言葉もあるね」
Liviaは神経を刺激し、痛みの伝達を困難にします。この方法は、複数の臨床試験で有効だと証明されています ─ Bari Kaplan氏
「試してみないとわからないけど、こんなのもあるんだね。教えてくれてありがとう。ちょっと気持ちがラクになった」
マリコは、ウンと頷いて、「またね」と言って去っていった。
気を許せる仲間のささいな優しさに救われて、今日も一日なんとか頑張れそう。そんな気がする。