パパパ…パスタの中に、未確認生物発見!!
さて、ここで質問です。
下にある2つの画像を比べてみてください。
2つ目の写真では、なにが起きたと思う?
真ん中に置かれた得体の知れぬ緑の物体が消えた、なんていうのが、いわば普通の返し。
でも、2枚目の写真だけを見ると、どうでしょう。「誰かが少しつまみ食いしたんだな」と反射的に思いませんか?
オランダ発Marije Vogelzangさんのリサーチ兼開発的プロジェクト「Volumes」によると、人の脳は食べたものを視覚的に記録するようにできているそう。これは、コーネル大学のフード心理学者であるBrian Wansinkさんも証明済み。
たとえば、落花生を食べているとき。ひとりは剥くたびに皮をゴミ箱へ。もうひとりは剥いた皮をテーブルに置きっ放しにするとしましょう。このふたりのうち、落花生を多く食べてしまうのは、前者。なぜなら、皮をゴミ箱に捨ててしまうことで「どれだけ食べたか」が視覚的に確認できなくなってしまうから「まだ食べられる」と思っちゃうそうな。
そこで生まれた、不思議な格好を装うこいつら。【置いて、どかすだけ】で、実際よりも食べている錯覚に陥るマジックアイテムです!
まるでカラフルな怪物のような、貝殻のような、臓器のような、じつに愉快なカタチ。食べ過ぎ防止には、こいつをお皿にポンと置くだけ。たとえばこんな感じ。
突き出るところにフードを差し込むのもアリ。「食べ物で遊んじゃイケマセン」なんてしつけられてきたけど、これはむしろ遊び心を持って飾ってあげるのが正解。
モッツァレラに似せる、錯覚マジック。
そのフェイク・モッツァレラをどかすと、私たちは直感的に「その分食べた」という錯覚に陥り、食べ過ぎがあっという間に防止できちゃうんだそう。
ジョニー・デップがかけている「青色のメガネ」は、食べ過ぎ防止につながる…なんてニュースを小耳に挟みましたが(食べ物が青く見えると、食欲が失せるとか)、私が食卓で青色のメガネなんてかけたもんなら「なにを調子に乗っているんだ」と絶対にからかわれる(トホホ)。そんなところに降臨したこれ。ありがたいような、そうでもないような。
実は残念なことに、ハンブルク美術工芸博物館のみの出展。自宅にある置きものをお皿に上に乗っけてみるのもアリかも?