14歳の少女が開発した「奇跡」のアプリ

これから紹介するアプリの開発者、Emma Yangさんのおばあちゃんは、彼女が7歳の頃にアルツハイマー病を患い、少しずつ様々なことを思い出せなくなっていきました。

そんなおばあさんを見ていたEmmaさんは、14歳になると、このような思いを強く抱くようになりました。

「少しでも長く、おばあちゃんに私たち家族のことを覚えていて欲しい」

そうして彼女が自分のなかで出した答えは、「アプリを開発すること」でした。

「おばあちゃんをサポートしたい」
が最大のモチベーションに

Emmaさんのおばあちゃんは、忘れないようにと、日々たくさんのことをホワイトボードにメモしていたそうです。そんなおばあちゃんに、家族もタブレットを通して頻繁に写真を送るなどして、コミュニケーションをとっていたということです。

しかし、努力とは裏腹に、病は進行していったといいます。Emmaさんは、その様子を見て、アルツハイマー病を患う人たちが毎日の出来事を書き留めることができ、周囲の人たちを認識できるアプリをつくれないかと思い始めたのです。

しかも、他の誰かに頼ることなく、プログラミングも自分でおこないました。知識はまったくない状態だったにもかかわらずです。

こうしてできたのが、「Timeless」でした。

「Timeless」には、主に4つの機能が搭載されています。

1つ目は、患者が家族や友人とリアルタイムで、写真やメッセージのやりとりができる機能。患者側には、メッセージの送信者、そして自分とどのような関係なのかを常に表示されるようになっているのです。

2つ目は、カレンダー機能。今日の日付や曜日、予定などを確認することができます。

3つ目は、患者にとって近しい人たちの連絡先を登録する機能。相手の顔や関係性を入力することで、大切な人の連絡先がわからなくなることを防ぎます。

4つ目は、認識機能です。

例えば、目の前にいる人が誰なのかがわからなくなってしまった時、アプリのカメラモードを使ってその人を撮影すると、あらかじめ登録されていた名前とその人との関係性が表示されるようになっているのです。

「Timeless」は現在、「Indiegogo」で資金調達中。50ドル(約5,300円)から出資することができます。気になる人はこちらを確認してみてください。

大切な人が自分を忘れていく──

アルツハイマー病にはこのようなイメージがつきまとっていますが、このような悲しい出来事を阻止できるとしたら、このアプリを奇跡と呼んでもいいのかもしれません。一昔前には決して叶わなかったことを、可能にするのですから。


 
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