散りばめた「ガラスの平面型スピーカー」から届く音

ガラスには、強度向上、遮熱・断熱、紫外線カットなど、新しい性能・機能が追加されてきた。スマホの画面や、部屋の窓、自動車の壁など、身近にある存在だ。

これからは、“平面型のスピーカー”として使われる機会が増えるかもしれない。

4月に開催される世界最大規模のデザインの祭典ミラノデザインウィークに、建築用・自動車用・ディスプレイ用ガラスで世界をリードするAGC旭硝子が開発中の「音を生むガラス」が展示される。

音の風景のなかを歩く
ガラススピーカー体験

AGC旭硝子提供

接触面を振動させるエキサイターを、ガラスに接着するシンプルな仕組み。

発する音には指向性があるため、特定の音を、特定のエリアに届けられる。

町を歩く人々に語りかけるガラスの壁、といった応用がパッと思い浮かぶかもしれない。

ガラスは空間の一等地と呼ばれているそうだ。建築の世界では鉄やコンクリートと比べると脆いが、平滑性と耐候性に優れているため、長期間美しい状態を保てる魅力がある。

AGC旭硝子提供

ミラノデザインウィークの展示「Soundscape」では、クリエーションパートナーに建築家の萬代 基介(まんだい もとすけ)さんを迎え、ガラスのスピーカーをいくつも空間に散りばめる。

糸電話のようにしてワイヤーからガラスに振動を伝え、一枚一枚から違う音を出す。

AGC旭硝子提供

大きなガラスが割れ広がった一瞬を切り取ったような空間で、様々な形をしたガラスから音が鳴り、歩く場所によって感じる音の風景が変わる。どんな体験ができるのだろうか。

展示会場はミラノ中央駅。
開催期間は4月17日(火)~22日(日)まで。

Licensed material used with permission by ACG旭硝子
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