「ねぇ、どうして日本人はフェードアウトするの?」

先日、アメリカとカナダからきた友人2人がこのような会話をしていました。

女友達「最近デートしてるあの子とはどう?」

男友達「いい感じだよ。ただまぁ、友達としてかな」

女友達「そっか、じゃあ次に会う時に言うの?」

男友達「そうだね。週末遊ぶから、その時に友達でいようって伝えるつもり」

記憶からよびかえってきた
「悲痛なさけび」

前述したやりとりを聞いて、昔、知り合いが彼女を探していた時に言っていたことを思い出しました。

「何度か遊んでいい感じだったのに、結局相手はオレに気がなかったのかフェードアウトしていったよ。もう終わりにしたいなら、どうしてそう言わないんだろう…」

女性側からしたら、男性側からの好意がわかりにくかったなど、いろいろ言い分はあるかもしれません。が、それは2人にしかわからない部分でもあるので、ここではフェードアウトについて焦点をあてたいと思います。

ちなみに、この知り合いはカナダのトロント出身。地元にいる時は、何も言わずに関係が終わるなんてことはなかったんだとか。でも、日本にきてからは複数の女性にフェードアウトされた経験があるとのこと…。

毎回、律儀に思いを伝えている?

デートの相手を結果的に恋愛対象として見れなくても、フェードアウトせずにきちんと気持ちを伝えるという行為は、もちろんすべての人がしているわけではありません。不誠実な人は、男女問わずどの国にもいるものです。

また、この話は、密かに思いを寄せていた友人と1・2回遊んで、いきなり律儀に自分の気持ちを伝えるかどうかという話でもありません。本格的にデートをしている場合や、明らかに男女を意識して会っていた場合にいえるのかなと思います。

なぜ日本ではこのような“フェードアウト現象”が起こるのでしょう?

様々な人の経験談を聞いて感じたことは、自分の意見を言ったり感情を伝えることに慣れている外国人と、そうじゃない日本人との間ですれ違いがおきているということ。

また、日本にはないデーティングという概念も影響しているかもしれません。

突き詰めたら奥が深そうな議題…。ただ友人の話を聞いて、丁寧なコミュニケーションは大事だと改めて思い知りました。だって、もし自分がフェードアウトされる側だったら本当にイヤですから。

「そうなんだ〜」と流すくらいなら、この際、彼らの“密なコミュニケーション”を見習うのもアリかもしれません。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。