彼らは、ずっとわたしの「ヒーロー」です

 

「自分にとってのヒーロー」と聞いて、誰が思い浮かびますか?

まさにそう呼ばれる、幼い頃に憧れたテレビの中の人たちでもいいですし、たとえば、いつでも自分を奮い立たせる言葉をくれた人、自分にとってはまぶしいほどの光を放っている人。自分の人生を「よいほうへ」と、大きく変えてくれた人。

彼女にとっての「ヒーロー」は


5歳の頃、アフリカ人へ強烈な憧れを抱き「いつか自分も彼らのような姿に」と夢見ていたというフォトグラファーのヨシダナギさん。大人になり単身アフリカへ渡ると、エチオピアをはじめとする世界中の少数民族を撮影し、発表してきました。

 

 

発売中の『HEROES』(ライツ社)は、あの頃の「憧れ」に、今もなお胸を熱くする彼女によるベスト作品集。2冊目にしてベストと言い切られた本作の序文には、自らにとっての「ヒーロー」と称する被写体について、そして彼らを写すことについて、このように書いています。

太古のままの生活を営むもの、観光資源としてその姿や様式をかろうじて維持しているもの、そのすべてがこの時代に生まれてきた私にとっては愛おしく、幼少の頃より心を深くとらえて離すことはありません。


この世界で奇跡的に現存する雄大で勇ましく、凛々しくも美しいHEROたちの姿を皆さまにも少しだけご紹介できたら幸いです。


(『HEROES』序文より抜粋)

 

「青の民」と呼ばれる遊牧民族「トゥアレグ族」(アルジェリア)

妖精のようにファッショナブルな民族「スリ族」(エチオピア)

1974年に外部と初接触をした謎多き民族「エナウェネ・ナウェ族」(アマゾン)

重厚な仮面をつける神秘の民族「マッドマン」(パプアニューギニア)

世界でもっとも有名な戦士「マサイ族」(ケニアおよびタンザニア)

 

「ヒーロー」とは、もしかすると、自分には永遠に手の届かない存在かもしれません。それでも触れてみたくて追い続けるうちに、想像もし得なかった場所へと自分を連れていってくれる。そんなこともあるようです。

ヨシダナギさんが辿りついた、彼らが生きる場所。彼女だけがとらえることのできたヒーローの横顔。ひとりでも多くの人にページをめくってみてほしい作品集です。

All photo by ヨシダナギ
Licensed material used with permission by ライツ社

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