「得意料理はフレンチトーストです!」と言うための5ステップ
いままでのやり方が間違っていただなんて……ショック。
なにがって、フレンチトーストの話です。
卵と牛乳の比率が適当だったり、パンもなんとなくで選んでいたりすると、理想のフレンチトーストからどんどん遠ざかってしまいます。こう忠告するのは「Your Tango」のChristine Schoenwaldさん。
彼女が伝授する5つのコツを参考にすると、簡単に絶品フレンチトーストができちゃいます。これで当分、フレンチトーストに失敗してがっかりすることはなさそう。
極上のフレンチトーストづくり、
コツを教えましょう
つまらない朝食をゴージャスに、かつ食べ応えのある朝食がいいときは、フレンチトーストがぴったり。ちなみに卵とトーストの組み合わせはフランス特有ではなく、むしろフランス建国前から親しまれていたのだとか。
5世紀から受け継がれてきたローマの食をまとめたレシピ本『Apicius』によれば、ローマ人は、パンを牛乳(場合によっては卵)に浸けて、フライパンで焼いた"Pan Dulcis"たるものを古くから食べていたそうです。
15世紀には、ヘンリー五世の王宮で「失われたパン」を意味する"pain perdu"という名で、同等のものが出されたといいます(いま私たちがフレンチトーストと呼ぶのはコレ)。
フレンチトーストの誕生にまつわる都市伝説を語るのなら、ニューヨークはアルバニー州の宿屋の主人だったジョセフ・フレンチの名も挙げられます。この説によれば、彼こそが1724年に卵に浸けたパンを焼き、「French Toast」と名付けた模様。
というのも、本来は「自分がつくったトースト」という意味で「French's Toast(フレンチさんのトースト)」と名付けようと思ったものの、アポストロフィー(')の使い方がわからず「French Toast(フレンチトースト)」になってしまったのだとか。
だとしたら、そろそろフレンチさんに尊敬の意を示すべく「French's Toast」に名前を変えたほうがいいかもしれませんね。
名前問題はさておき、多くのシェフはいまだに完璧なフレンチトーストをつくるのに奮闘しています。たとえばパンの耳がカリカリに仕上がらず、湿った状態で仕上がってしまうのは、よくあるミス。このように失敗をしてしまうと、見た目も非常に微妙になってしまうんですよね……。
そこで私たちが伝授するのは、完璧なフレンチトーストのつくり方!
01.
肝心なのは、パン選び
まず、薄すぎるパンはおすすめしません。牛乳と卵をしっかり吸収してくれる厚みのあるものを選びましょう。でないと、フライパンに乗せる前からパンがよれてしまいます。
おすすめはずっしりした精白パン、卵の入った白パン、それかブリオッシュ。
パンは乾燥していればいるほど、カスタードに合ういいスポンジになってくれます。もしも日が経って硬くなったパンしかなければ、135℃のオーブンに10分ほど入れ、乾燥させてから卵に浸けてあげるといいでしょう。
02.
卵とミルクの比率は厳守!
黄金の比率は、牛乳1/4カップに対して卵1個。ここにパンを2枚浸ける、というイメージです。この比率さえ守れば、スクランブルエッグ状になるのを避けられます。
さらには卵黄だけ使うという技も。卵の味が出てしまう原因は卵白の硫黄なので、卵黄だけ使えばこれが避けられます。
また、そもそもフレンチトーストはダイエットにそもそも不向きな料理。だからカロリーは気にせずに、低脂肪乳ではなくホールミルクを使いましょう。
03.
味付けも忘れずに
フレンチトーストに使われる主な調味料といえば、シナモンとバニラエッセンス。ですが、この2つに留まらず、思い切って粉砂糖を足してみるのもいいですよ(カスタードとうまく混ざります)。
キャラメルのような味を再現したければブラウンシュガーを入れてもいいですし、スパイスラムやグラン・マルニエなどのアルコール類を入れるのもアリ。ただ、アルコールは入れすぎるとカスタードが負けてしまうので要注意。
04.
バターでなく油で焼いてみる
バターで焼くのが主流ですが、バターは引火点が低いので、下手するとすぐに焦がしてしまいます。解決策として、油を使うか、バター半分と植物油半分を組み合わせて使うのがおすすめです。
05.
材料にはいいものを選ぶ
フレンチトーストの仕上げにかけるメープルシロップは、なんちゃってを選ばず、必ずホンモノを使うこと。ホンモノのメープルシロップのほうが味が濃くておいしいので、最高の出来に仕上げてくれますよ。
大好きな誰かにおいしくてお洒落なブレクファスト・イン・ベッドでサプライズしてあげたいときは、この完璧なフレンチトーストさえつくることができればバッチリです。