「焼き」でも「揚げ」でもない 、肉を最高に仕上げる調理法
焼く、蒸す、揚げる、煮るなど、さまざまな加熱調理法がありますよね。そんな調理法のひとつ、「アロゼ」というフレンチのテクニックを知っていますか?
直訳すれば「水をまく」。でも、せっかく加熱した食材に本当に水をまくわけではありません。食材から出た油分や煮汁をかける、が正解。
もっともよく使われるのが肉を焼くとき。オリーブオイルや溶かしバターを食材にかけながら火を通していきます。そのうちお肉から出た油分やうまみが、オイルと渾然一体となって、お肉がどんどん美味しくなっていきます。
「アロゼ」をするメリット
同じ方法は魚を焼くときにも使えます。「アロゼ」するメリットは3つ。
①
素材の片面が乾燥するのを防ぐ。
皮目をパリッと焼いた魚や鶏肉のパリッと感をキープする効果もあります。
②
素材から出る味を余すところなく味わえる。
焼いているうちに素材から流出してしまった成分をもう一度、食材にかけることができます。
③
ゆっくり火が通るから仕上がり柔らか。
片面だけ加熱されるよりも、両面からゆっくり加熱されるため、魚はふっくらと、肉はやわらかくジューシーに。
家庭でも“アロゼる”
コツさえつかめば、あとは簡単。
例えばステーキ肉の場合ならば、フライパンにオリーブオイルをたっぷりと引いて、弱火〜中火くらいの火加減で熱します。ステーキ肉を入れ、スプーンで肉の表面にオイルをかけ続けます。必要に応じてフライパンを傾けてもOK。
いつものステーキがびっくりするほど肉汁たっぷりジューシーに変身。ぜひお試しあれ。