素朴だけど記憶に残る、カナダ「West Post Lighthouse Inn & Museum」

カナダの東端に浮かぶプリンスエドワード島。ここに、今でも時々「また行きたい」と思うほど印象に残っている宿があります。

それが、「West Post Lighthouse Inn & Museum」。

灯台以外、周りに建物はなく、目の前は海で真後ろは木々。そんな場所。でも、その素朴さこそがここの何よりの良さだったのです。

「特に何もない」
だからこそ心地良い

©2018 TABI LABO
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先にも述べたとおり、この宿は辺鄙なロケーションにあります。コンビニやガソリンスタンドさえありません。

そして、施設そのものも素朴。部屋にある家具・家電をざっくり言うと、ベッド、テーブルセット、テレビ、冷蔵庫くらい。良い意味でも悪い意味でも、これといって特徴的なものがないんです。でもだからこそ、部屋にいるような落ち着いた気分になれました。

外からの環境音がほぼないが故に、夜は砂浜に打ち寄せる波の音がはっきり聞こえてくるんです。一定のリズムを刻みながら聞こえてくるソレに耳を澄ませていたら、気づかないうちに熟睡していました。普段、寝付きが悪くて不眠がちな私ですが、この日ばかりはぐっすり。

展望台からは
ここでしか見れない景色を

©2018 TABI LABO
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特筆すべきところは他にもあります。

横にある灯台には上ることができて、ここでしか見ることができない景色を堪能できるんです。赤土のビーチが足元に広がり、その先には潮風をうけて回る50基以上もの風車が。すぐ側にはシダー・デューンズ州立公園もあって、まるで緑色の絨毯がずっと先まで広がっているようです。周辺に建物がないがゆえに開放感はバツグン。今思えば、この時間もあの良質な睡眠につながっていたかもしれません。

宿のオープン時期は、6月〜9月の間だけ。州都シャーロットタウンから車で行くのが、一番便利なアクセス方法でしょう。

Top image: © 2018 TABI LABO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。