ポルトガルの無骨すぎるスタジアム。愛称は「石切り場」
スゴくないですか、このスタジアム!
ポルトガル北西部の都市ブラガにある「エスタディオ・アクサ」は、もともと採石場だった場所を切り開いて建てられました。一方のゴール裏には岩盤の崖が残っており、もう一方は市街地に向けて開けています。
下の写真、1枚目を見ると、よくあるサッカー専用スタジアム。でも、2枚目は明らかに異質。大型ビジョンだって崖の上に!
エスタディオ・アクサ
(ブラガ/ポルトガル)
© bracarenses / Instagram
© titamlopes / Instagram
で、「エスタディオ・アクサ」のいいところは、本拠地とするクラブ「スポルティング・ブラガ」が強豪であること!ここ、かなり重要なポイントです。
プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)で、ベンフィカ、スポルティング・リスボン、FCポルトの3強に次ぐ存在。現時点での順位は18クラブ中、首位と勝ち点差なしの2位につけています。
「なんでこんなところに建てたの?」という一風変わったスタジアムは世界にいくつかありますが、スポルティング・ブラガほど実力が伴っているクラブは他にありません。スタジアムだけじゃなく試合自体も楽しめるなら、観に行くモチベーションになる!
設計は建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞の受賞歴があるエドゥアルド・ソウト・デ・モウラ。ロケーションだけじゃなく、コンクリート打ちっ放しの外観にも惹かれちゃいました。
ちなみに、このスタジアムはUEFA EURO 2004(欧州選手権)でも実際に使用。単なる“ネタ”でないことがわかります。
Top image: © Alex Livesey/Getty Images