ナイトカヌーに、早朝さんぽ!? 僕らは「ハウステンボス」を知らなすぎた

チューリップ広場と、イルミネーション。

長崎ハウステンボスと聞いて思い浮かべるのは、そんなイメージでした。

でも取材を終えた今となっては、ハウステンボスをただの “テーマパーク” だと思ってはいけない……そんな思いです。敷地内に分譲住宅があって「住める」と聞いたときには驚いたし、ミリ単位のズレも許さずイチから立て直した建物もあると知ったときには思わず「まじ?」とつぶやいてしまいました。ハウステンボスは、歩けば歩くほど発見がある「街」なのです。

そんなハウステンボスでできる意外なこと、6つ集めました。

01.
「ナイトカヌー」なんてものがあるのか!
静寂をゆく背徳感がヤバい

夜の21:45。園内を周るカナルクルーザーの最終便が通過してから、この秘密のツアーは始まります。

昼間は賑やかだった街が徐々に静まり、でもライトアップやイルミネーションはまだ少しだけ消えるタイミングを伺っているフシギな時間帯。そんなシチュエーションでこっそり体験できるのが「ナイトカヌー」です。

建物から運河に至るまで、これでもかとアムステルダムの街並みを忠実に再現しているハウステンボスを “水面ギリギリ” から眺められることは、意外と知られていません。リアルに海外の街のなかを漕いでるような錯覚に陥るので、実際はアトラクションと呼ぶのもはばかれるレベル(本場アムステルダムの運河も夜は漕げないので、本当に貴重です)。

イルミネーションが川面に映りこみ、上にも下にも光の束ができる景色は、プラッフティフ!(オランダ語で「素晴らしい!」)

カヌーは1人乗りと2人乗りから選べます。

ガイドさん曰く「これまで一度も落ちた人はいませんが、身を乗りださないように気をつけてください(笑)」とのこと。

ハウステンボスの閉園時間は、いわゆるテーマパークのそれとはひと味ちがいます。

園内にもホテルがあったり、遅くまで営業している居酒屋やレストランもあるので、蛍の光がかかるようなことはありません。イルミネーションやBGMが少しずつ消えていき、まさに「街」のようにゆっくりと眠りにつくのです。

カヌーの上で静かにその移ろいを楽しむのは、本当に贅沢な時間。偶然にも『スタンド・バイ・ミー』がかかったときには、勝手に青春まっただ中な気分になったのはここだけの話。

ナイトカヌーを楽しんだあとのプランも紹介させてください。近くの居酒屋「按針(あんじん)」が24時までやっているので、長崎の新鮮な魚と地酒を楽しんでからホテルへ戻るのが、ハウステンボスで過ごす夜のゴールデンルートです。

02.
宿泊者だけの特権!
「早朝さんぽ」がおすすめです

ハウステンボスが所有するホテルは全部で5つ(うち直営が4つ)あり、これらに宿泊した人は、通常の1時間前に入場できるという特権があります。

普通のテーマパークだったら「混む前にアトラクションへ〜!」と戦闘モードになるところですが、ハウステンボスの場合はちょっと違います。

海外旅行に来ているような気分で、のんびりお散歩を楽しみましょう。ホテルの脇にあるただの小道でさえ、あり得ないくらい爽やかです。

じつは朝のハウステンボスには、誰もいないわけではありません。園内で働く従業員のみなさんが颯爽と “通勤” するのですが、その姿はもはやアムステルダムの通勤風景。

ハウステンボスの朝は、街の住人になった気分でゆったり散歩を楽しむのが正解です。

03.
ハウステンボスに「住める」って
知ってた?

年間パスポートで満足できなくなったら、運河越し(園外)にある別荘地(ワッセナー)を買っちゃうという手もあります。ハウステンボスは、住所も「長崎県佐世保市ハウステンボス町」となるくらい、れっきとした街です。街の住民になってハウステンボスを自分の庭として楽しむなんて、とても贅沢な選択肢。

普通に分譲住宅として売りに出ていた物件で、今は残念ながら(?)完売という状況。現在、中古住宅として売りに出ているものもあります。

全戸が運河に面していて、中には桟橋付きの物件もあり、自分の艇(ヨット、クルーザー)を横付けさせることもできるとか。自宅の庭先から船を出航できるなんて、船好きにはたまらなく魅力的な環境です。お値段の相場は、マンションなら2,000万円(70㎡)~3,000万円強(100㎡)、一戸建てなら3,000万円(土地90坪、建物30坪)~億を超える大型物件まで。

おっと賃貸もあります。さぁ存分に悩んでください!

04.
「薄切り」のアイデンティティを凌駕した
分厚いレモンステーキとは

昭和30年代に誕生した佐世保名物「レモンステーキ」は、厚切りの牛肉をなかなか食べられない当時の日本人に合わせて考案されたものだそうです。叩いて薄切りにした牛肉と、さっぱりしたレモンソースが、今では逆に新鮮ですね。

そう。

レモンステーキは「薄さ」こそがアイデンティティだったはず……。

はい、出ました。骨付きの分厚いお肉でパワーがつきそうな「豚(トン)レモンステーキ」。

食べられるのは、ハウステンボスのシンボルタワー「ドムトールン」の1階にあるレストラン「ロード・レーウ」。

レモンステーキとは真逆のブロックのポークは、見た目とは裏腹にとっても柔らかジューシー。同店自慢のレモンステーキソースに、レモンにんにくと温玉をプラスしたソースも絶品です。ガッツリいきたいときにはコチラでぜひ。

05.
三連風車をワンカットに収める
秘密のスポット

ここにきて、やっとハウステンボスらしい景色の話について触れましょう。

名物でもある「風車」を表から3つとも同じ画角に納めるのがじつは難しいのですが、バスチオン広場から撮るのがおすすめです。ハウステンボス正門からほど近いこの広場では、チューリップごしの写真を撮ることもでき、その景色はまさにオランダ。

そして、もう1箇所だけ「三連風車」が撮れる場所があります。

それが、15分間隔で発車している水上バス「カナルクルーズ」に乗っているときです。ウェルカムゲート→タワーシティ便にて、発車して5分ほど。水面ごしの三連風車を狙うことができます。

こちらはほんの一瞬しかシャッターチャンスがないので、お見逃しなく。

06.
長崎空港から「船で上陸する」と
テンション上がります

園内にもたくさんの船があるハウステンボスですが、そこに行くまでの道中も、船での移動をオススメします。長崎空港から直通の連絡船が出ていて、陸路よりも速いし、なにより島旅のような気分が味わえます。

その感覚はもはや、到着というより “異国への上陸” 。

船に乗っている間の約50分が、徐々に日常と切り離してくれます。

海の向こうにアムステルダムのような港が見えてくれば、授業で習ったかつての日蘭貿易の歴史なんかにも思いを馳せながら、徐々にテンションが上がってくること間違いなし。ワクワク……。

ちなみにバス便もありますので、船酔いが心配な方は無理せずに。

→詳しくはコチラ
Top image: © 2019 inagaki masanori
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