人気キャラクター「ナウガモンスター」の誕生秘話がおもしろい!

アメリカ雑貨のコレクターやビンテージマニアの間で人気のキャラクター「ナウガモンスター」

このキャラクターは「ユニロイヤル」というアメリカ企業の合成皮革ブランド「ナウガハイド」のキャンペーンキャラクターなのですが、誕生の理由がじつにおもしろいんです。

1900年代の前半に発明された合成皮革は、動物の皮革に比べて安く、丈夫で、加工しやすかったことから、ソファーや椅子といった家具、自動車やバイクのシートなどに使用されて一気に市場を広げますが、メーカーにはこんな問い合わせが殺到します。

「この皮革は、どんな動物のもの?」

当時の最先端技術を用いて開発した合成皮革について理解してもらうことを難しいと判断したメーカーは、ユーモアを交えてこう答えました。

「これはナウガという動物で皮です。ナウガは脱皮する動物で、その脱ぎ捨てられた皮を使っているので、動物を殺すことなく手に入れることができます」──。

そんな経緯で誕生した架空の動物・ナウガですが、その後、端切れ(余った生地)で作られたノベルティの人形が話題となり、現在もアメリカを代表する人気キャラクターとして愛され続けているんです。

ちなみに、このナウガの皮(ナウガハイド)は、デザイン界の巨人、チャールズ・イームズのチェアなどにも使われるほどの高い信頼性を誇ります。

一流デザイナーも認めた素材が、こんなブサカワな動物の皮だなんて、なんともユニークな逸話ですよね。

おすすめ記事

Top image: © 2019 TABI LABO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。