「E.T.」の名シーンに「日本製の自転車」が使われた理由って?
「エイリアンの存在を公表した際に世間が混乱しないよう、大衆に“耐性”をつけるため、アメリカ政府がスティーブン・スピルバーグに命じて作らせた」といった都市伝説の題材になるほど話題となった1982年公開のSF映画『E.T.』。
少年と宇宙人の心の交流を描いたこの作品の名場面といえば、ポスターのビジュアルにもなっている、少年がこぐBMXのカゴに宇宙人E.T.が乗って満月が輝く夜空を飛んでいるシーンですが、あの自転車が「日本メーカーのもの」だということを知っていましたか?
メーカーの名は「KUWAHARA(クワハラ)」。
「KUWAHARA」の自転車がSF映画の金字塔として語り継がれる『E.T.』に起用された理由にはふたつの説があります。
まずひとつ目は、もともと日本製の自転車パーツを海外に輸出する商社だった「KUWAHARA」に、日本のパーツのクオリティーの高さに惚れた製作会社・ユニバーサルが映画のための自転車の製作をオファーしたというもの。
そしてもうひとつが、監督のスティーブン・スピルバーグが撮影スタジオの近所で遊ぶ子どもたちに「欲しい自転車は?」と聞いたところ、なんと8割以上の子どもたちが「KUWAHARA」と答えたというものです。
また、「KUWAHARA」には母音が多すぎて子どもたちは「クワハラ」とうまく発音することができず、「クゥーイー! クゥーイー!」と愛称で呼んでいたなんて話も......。
ともあれ、世界的な監督による名作映画の名シーンで日本の製品が使われていたなんて、なんとも誇らしい気持ちになりますよね。
※上記、諸説あり。
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