パーカのポケットが「ボディの前面」にある理由

ファッションに興味のある人なら、きっと誰もが一着はもっているであろうカジュアルファッションの定番ウェア・パーカ。アメカジのジャンルでは、カレッジスタイルやスポーツミックスに欠かすことのできないキーアイテムのひとつですが、こんな疑問を持ったことはありませんか?

「パーカのポケットって、なんでお腹のところにあるんだろう?」って。

多くのブランドやメーカーから数え切れないほどのモデルがリリースされているだけにポケットの配置や種類も様々ですが、オーソドックスなパーカに採用されてる、あのボディ前面の筒状のポケットには、じつはこんな意味があったんです──。

そもそもパーカとは、かつてスポーツウェアとして重宝されていたスウェットから派生したアイテムです。古いモデルのなかには、スウェットの首まわりに異素材のフードを縫い足した“後付けパーカ”と呼ばれるものも存在しています。

そんなスウェットのアップデート版ともいえるパーカに求められたもの......それは、スポーツの休憩中や運動後に身体を冷やさなための高い保温性でした。そして、パーカのボディ前面に配置されているポケットは物を入れるためではなく、手を温めるためのものだったのです。

古くからヨーロッパの女性の間で手先の冷えを防ぐために使われていた防寒具・マフと形状や用途が似ていることからマフポケットと呼ばれるこのパーツですが、配置されている場所にも理由があります。

人間の身体のなかでもっとも温度が高い部位はどこか知っていますか?

それは、大量の血液が集中している内臓です。

つまり、内臓が収まっている腹部の表面こそが、身体のなかでもっとも温度が高く、手を温めるために最適な部位といえるのです。

その結果、パーカのポケットはひとつの筒に左右から手を入れる形状になり、ボディの前面に配されるようになったのだとか。

現在のように、スポーツの世界がその時々の最新技術の投入の場だとしたら、当時の最先端のテクノロジーが「お腹にポケットを縫い付けること」だったなんて......ちょっとかわいらしくないですか?(笑)

※上記、諸説あり。

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Top image: © 2019 TABI LABO
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