オーバーオールの生地が胸まである理由
アメカジスタイルに興味のある人なら、きっと一度は挑戦してみたいと感じるアイテム・オーバーオール。着脱のしやすさ&させやすさからマタニティウエアや子ども服としても人気のアイテムですが、こんな疑問をもったことはありませんか?
「オーバーオールの生地って、なんで胸元まであるんだろう?」って。
じつはこれには、アイテムの出自とネーミングに理由があるんです。
今では様々な世代からカジュアルウエアとして親しまれているオーバーオールですが、そもそもはジーンズなどと同様にワークウエアというカテゴリーのアイテムでした。
ジーンズが鉱山で働く人のために生み出されたものである一方、オーバーオールは主に農業に従事する人々に愛され、現代でいうエプロンのような意味合いで布地が配されたといわれています。
また、オーバーオール(OVERALL)というアイテム名が示す通り、そもそもはズボンも含めた衣服のうえから着用し、土や泥の汚れから衣類を守るためのものだったのです。そのため、厚手のジャケットを着るシーズンでも着用できるようにザックリと着られるサスペンダータイプの構造になったようです。
どことなくキュートな印象のあるオーバーオールが実用性を追求した形だったなんて、ファッションのおもしろさと奥深さを感じますよね。
※上記、諸説あり。
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