首元が「伸びにくいセーター」の見極め方
意味や理由、歴史を知れば、ファッションは今よりもっと楽しめる──。誰かに話したくなる、ファッションやアイテムのあんなこと、こんなこと。
秋冬の防寒着の代表格である「セーター」ですが、着続けていると首元が伸びてだらしなくなりがち。
そこで、とっておきの「首元が伸びにくいセーターの見分け方」をお教えしようと思います。
セーターを選ぶ際、まずチェックしてみてほしいのが、首元付近の編み目。「これ、不良品じゃない?」と思うような、ウネウネと曲がった編み目のセーターを見つけたら……「ビンゴ!」です。
そのセーターの首元は、きっと伸びにくいはずです。
じつはそのウネウネとした首元は「フリファッション」と呼ばれる特殊な編み立て方で、非常に伸びにくい構造になっているんです。
ご存知の通り、人間の身体は立体です。フリファッションは、人間の体の丸みに合わせて編みの目数を減らし、立体的に編み上げる伝統的な工法であり、着たときは伸び、脱いだときには縮むという、まるでバネのような構造になっているんです。
首元だけでなく、脇や裾など、さまざまな部位にフリファッションは採用されているので、お店でセーターを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
島倉弘光/「MAINE」企画担当
1988年創業の老舗インポートセレクトショップ「MAINE」に学生時代からアルバイトとして勤務。現在はバイヤーを務めるかたわら、オリジナルブランド「CAMCO」や「BAGGY」の企画を担当している。
【「MAINE」ホームページ】https://www.maine1988.com/
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