ジーンズが「ブルー」に染められている理由

TADAHIRO MOCHIZUKI/「BUDDY」店長

東京・渋谷の老舗アメカジショップ「THE BACKDROP」でバイイングやプレスを経て独立し、原宿に「BUDDY」をオープン。様々な人気ブランドや有名キャラクターとのコラボアイテムをリリースし、東京のアメリカンカジュアル業界を牽引している。

カジュアルなワードローブの代表であるジーンズをはじめとしたデニム素材のアイテム。今ではビジネスシーンでの着用も認められはじめ、その存在はオン・オフ問わずさらに馴染み深いものになりました。

そんなジーンズについて、あまりにも身近すぎて疑問に感じることもなかったかもしれませんが、この質問に答えることはできますか?

「ジーンズが青く染められている理由を知っていますか?」

今では様々なブランドやメーカーから多くのカラーラインナップが発売されていますが、「ジーンズの色は?」と聞かれて、きっと誰もが真っ先に思い浮かべるであろう、あの独特な青には、じつはこんな理由があったんです──。

ジーンズは1800年代中盤のゴールドラッシュにわくアメリカ・カリフォルニアで誕生しました。

未開の岩山や山野でショベルやハンマーを振るって金を掘り出す鉱夫たちの作業着として重要視された条件は、いかなる酷使にも耐えてくれるタフさでした。

そしてもうひとつ、大自然のなかという作業環境だからこそ求められた特殊な条件、それは......ヘビ除け

猛毒をもつガラガラヘビから襲われないために、ヘビが嫌う成分を含む植物・インディゴ(藍)で染めた青い糸を使用したのが、ジーンズのカラーとしてブルーが定番になった理由とされているんです。

後世になり、本当にヘビがインディゴの成分を嫌うのか否かの議論が起こりましたが、自分の知る限り、その論争に終止符は打たれていないようです。

とはいえ、かつてのヘビ除けのための工夫が現代のファッションを代表するカラーリングになっているなんて、すごくロマンを感じます。

※上記、諸説あり。

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