「ジーンズ」と「チノパン」のポケットの形が違う理由
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カジュアルなファッションスタイル......なかでもアメカジと呼ばれるジャンルのワードローブとして欠かせないジーンズとチノパンですが「......あれっ?」って思ったことはありませんか?
「ポケットの形や位置が違う」って。
じつは、これにはしっかりとした“理由”があるんです。
ご存知の通り、ジーンズは作業着を起源とするアイテム。
一方、同じワーク系のパンツとして語られることの多いチノパンですが、このアイテムの発祥はミリタリーにあるといわれているんです。
ミリタリーといっても迷彩柄が施された戦闘服ではなく、フォーマルな場で着用されることの多い通称・軍服のこと。
時代や国を問わず、軍隊は大きな権力をもっていました。
そんな「軍隊」で使用されるモノは、それぞれの時代の最高峰でなくてはならず、労働者階級が身につけていたジーンズがポケットのパーツを外から縫い付けるシンプルな構造のアウトポケットであるのに対し、「ミリタリー」を起源とするチノパンは、特殊な技術と縫製が必要となるウエルトポケットを採用していたのだとか。
今では年齢や性別を問わず愛されるチノパンにこんな歴史があったなんて、ファッションの世界って、本当に奥深くておもしろいです。
※上記、諸説あり。
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