スウェットに「グレー」が多い理由

TADAHIRO MOCHIZUKI/「BUDDY」店長

東京・渋谷の老舗アメカジショップ「THE BACKDROP」でバイイングやプレスを経て独立し、原宿に「BUDDY」をオープン。様々な人気ブランドや有名キャラクターとのコラボアイテムをリリースし、東京のアメリカンカジュアル業界を牽引している。

カジュアルファッションの代表的なアイテムとして男女問わず人気のスウェット。「スウェット=汗」という名の通り、運動着としてスタートしたその歴史は、時を経て、今ではストリートファッション、なかでもアメカジのコーディネートには欠かすことのできない存在となっています。

でも、クローゼットや街ゆく人をみて、こんなふうに感じたことはありませんか?

「スウェットって、グレーのものが多くない?」って。

じつは、そこには衣類や繊維の歴史、そして当時の人々の想いが込められているんです。

そもそも、保温性が必要とされる衣類にはウールをはじめとする動物の毛が使われていました。

その後、織り機の発達などによって植物素材であるコットン(綿)で温かな生地を編み上げられるようになり、それまでウール製だった衣類もコットンで作られるようになります。

コットンはウールよりも安価であり、大量生産ができたので、コットン製スウェットはウールのニットの代用品や廉価版として広く支持を得ることになったのです。

その際、格上であるウールの質感や色味をお手本にしたカラー......それが通称・杢(もく)グレーと呼ばれる、現在のスウェットの代表的なグレーの色味なのではないかといわれているんです。

これは、世界ではじめてスウェット素材を開発した某メーカーの社員から聞いた話ですが、スウェットのカラーがニットのイミテートだったかもしれないなんて、じつに興味深いストーリーですよね。

※上記、諸説あり。

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Top image: © 2019 TABI LABO
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