アメカジショップ店長に聞いた。「え、そうだったの?」なファッション雑学15選

諸説あるからこそ、歴史や文化、時代背景などにも想いを巡らせられる「アメリカンカジュアル」の世界っておもしろい。

洋服の歴史は人類の歴史そのもの、なんて言われることもありますが、アメカジもまさにそんな楽しみ方もできるファッションのひとつ。

そこで、原宿「BUDDY」の店長に、アメカジにまつわる雑学やうんちくを聞いてきました!

TADAHIRO MOCHIZUKI/「BUDDY」店長

東京・渋谷の老舗アメカジショップ「THE BACKTROP」でバイイングやプレスを経て独立し、原宿に「BUDDY」をオープン。様々な人気ブランドや有名キャラクターとのコラボアイテムをリリースし、東京のアメリカンカジュアル業界を牽引している。

01.
ジーンズが「ブルー」に染められている理由

©2020 NEW STANDARD

あの独特な青には、じつはこんな理由があったそうです──。

ジーンズは1800年代中盤のゴールドラッシュにわくアメリカ・カリフォルニアで誕生しました。

未開の岩山や山野でショベルやハンマーを振るって金を掘り出す鉱夫たちの作業着として重要視された条件は、いかなる酷使にも耐えてくれるタフさでした。

そしてもうひとつ、大自然のなかという作業環境だからこそ求められた特殊な条件、それは......ヘビ除け

猛毒をもつガラガラヘビから襲われないために、ヘビが嫌う成分を含む植物・インディゴ(藍)で染めた青い糸を使用したのが、ジーンズのカラーとしてブルーが定番になった理由とされているんです。
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02.
パーカのポケットが「ボディの前面」にある理由

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カジュアルファッションの定番ウェア・パーカ。あのボディ前面の筒状のポケットには、じつはこんな意味があったんです──。

そもそもパーカとは、かつてスポーツウェアとして重宝されていたスウェットから派生したアイテムです。古いモデルのなかには、スウェットの首まわりに異素材のフードを縫い足した“後付けパーカ”と呼ばれるものも存在しています。

そんなスウェットのアップデート版ともいえるパーカに求められたもの......それは、スポーツの休憩中や運動後に身体を冷やさなための高い保温性でした。そして、パーカのボディ前面に配置されているポケットは物を入れるためではなく、手を温めるためのものだったのです。
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03.
スウェットの首元に「V字の切り替え」がある理由

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じつはスウェットのV字の切り替えには、ちゃんとした名称も役目もあるんです。この部位の名称は「Vガゼット」

前面にのみ配されているパターンを「前V」、背中側にも施されているものを「両V」と呼び、伸びやすい首まわりの生地を補強する役割があるとされています。しかし「Vガゼット」には、もうひとつ重要な役目が......。

その重要な役目とは──汗止め

実際には「Vガゼット」があるからといって首から上の汗が下に流れないなんてことはありませんが、化学繊維も高機能素材もない時代には、気休め程度に思えるこんなギミックでさえ大発見だったに違いありません。
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04.
オーバーオールの生地が「胸まで」ある理由

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マタニティウエア子ども服としても人気のオーバーオール。そもそもはジーンズなどと同様にワークウエアというカテゴリーのアイテムでした。

ジーンズが鉱山で働く人のために生み出されたものである一方、オーバーオールは主に農業に従事する人々に愛され、現代でいうエプロンのような意味合いで布地が配されたといわれています。

また、オーバーオール(OVERALL)というアイテム名が示す通り、そもそもはズボンも含めた衣服のうえから着用し、土や泥の汚れから衣類を守るためのものだったのです。
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05.
昔のスウェットの「リブの幅」が広い理由

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今ではカジュアルウェアとして人気のスウェットですが、アイテム名である「スウェット=汗」が示す通り、そもそもは運動着として開発・利用されていました。

伸縮性が高く丈夫な化学繊維が開発される以前、洋服の素材は綿がメイン。

綿は伸び縮みしづらい素材なので、伸縮性をもたせるためには特殊な編み方をしたうえで薄くする必要があったのですが、ある程度の面積や幅をもたせないと、その伸縮性はすぐに失われてしまいました。

そこで誕生したのが、幅10センチにも及ぶ長いリブだったのです──。
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