アメカジショップ店長に聞いた。「え、そうだったの?」なファッション雑学15選

06.
「ワークシャツ」と「スポーツのユニフォーム」の丈(たけ)が長い理由

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ワークシャツとは、その名の通り、そもそもは「ワーク=働く」のために作られたもの。

シャツの裾(すそ)がパタパタしていては仕事の邪魔になるので、パンツにイン(タックイン)するのが基本で、激しく動いてもパンツからシャツが飛び出さないように長く設定されてるんです。

ワークウェアではありませんが、アメフトや野球、バスケットボール、サッカーなどのユニフォームの丈が長いのも、理由は同じだと言われています。
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07.
「ジーンズ」と「チノパン」のポケットの形が違う理由

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ご存知の通り、ジーンズ作業着を起源とするアイテム。一方、同じワーク系のパンツとして語られることの多いチノパンですが、このアイテムの発祥はミリタリーにあるといわれているんです。

ミリタリーといっても迷彩柄が施された戦闘服ではなく、フォーマルな場で着用されることの多い通称・軍服のこと。

時代や国を問わず、軍隊は大きな権力をもっていました。

そんな「軍隊」で使用されるモノは、それぞれの時代の最高峰でなくてはならず、労働者階級が身につけていたジーンズがポケットのパーツを外から縫い付けるシンプルな構造のアウトポケットであるのに対し、「ミリタリー」を起源とするチノパンは、特殊な技術と縫製が必要となるウエルトポケットを採用していたのだとか。
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08.
ジーンズに「ボタンフライ」と「ジッパーフライ」がある理由

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スライドファスナーを用いたジップフライと、ボタンとホールによって構成されているボタンフライ。「シンプルな構造のボタンフライのほうが古くて、ジッパーは新しい技術のはずだから、それって歴史の違いでしょ?」というのも間違いではありませんが、他にも理由があるんです。

ご存知の通り、ジーンズはそもそもアメリカの鉱山労働者のために開発されたワークウエア=作業着です。スコップやショベル、ハンマーといった作業工具を扱うためには、手を保護するための厚手のグローブを着用する必要があります。

そうです、ジップの小さな金具(引き手)をつまむよりも、大きなボタンを大きなボタンホールに通すだけのボタンフライ方式のほうが圧倒的にスムーズでスピーディーな開閉が可能、という理由があったとか。
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09.
ペインターパンツのサイドに「バンド」がついている理由

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ペインターパンツにある「サイドのベルト」には、意外と知られていない誤解意味が隠されているんです。

まず、多くの人がペインターパンツと呼ぶこのアイテムですが、正式には「ペインター=塗装工」ではなく「カーペンター」──大工のために開発された作業着です。

つまり、正式名称はカーペンターパンツ

そして、サイドに縫い付けられたバンドはハンマーループというパーツであり、文字通り、ハンマーのグリップ(柄)をループに通してパンツにぶら下げるためのギミックなのです。
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10.
スウェットに「グレー」が多い理由

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グレーのスウェットには衣類や繊維の歴史、そして当時の人々の想いが込められているんです。

そもそも、保温性が必要とされる衣類にはウールをはじめとする動物の毛が使われていました。その後、織り機の発達などによって植物素材であるコットン(綿)で温かな生地を編み上げられるようになり、それまでウール製だった衣類もコットンで作られるようになります。

コットンはウールよりも安価であり、大量生産ができたので、コットン製スウェットはウールのニットの代用品や廉価版として広く支持を得ることになったのです。

その際、格上であるウールの質感や色味をお手本にしたカラー......それが通称・杢(もく)グレーと呼ばれる、現在のスウェットの代表的なグレーの色味なのではないか、といわれているんです。
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