「アメカジの古着屋」の「におい」が似ている理由
新品より価格が安く、着た瞬間に“こなれた感じ”を出せることから人気のユーズドアイテム。ときには想像もしていなかった掘り出し物に巡り会えたりもして、古着屋巡りはとても楽しいものです。
でも、古着......とくにアメリカンカジュアルのユーズドアイテムをメインに扱っている古着屋で、こんなふうに感じたことはありませんか?
「どこの古着屋も、同じような匂いがする」って。
それには、古着ならではの、そしてアメリカのアイテムを扱うショップならではの理由があるんです。
古着屋の匂いのもとと考えられる要素は、主に三つ。
まず一つ目は、日本に持ち込まれるまえのクリーニングの際に使われる洗剤や柔軟剤の匂い。アメリカで販売・使用されている洗濯洗剤や柔軟剤は、日本のものよりも匂いが強く、輸入されてから洗いをかけなかった場合、その匂いが残っていることが考えられます。
次に、お店が発する匂い。これは、古着の独特な匂いを隠すために焚いたお香やアロマ、そしてディスプレイなどに使用されている鉄製のシェルフや木製の床などの匂いを指します。
そして、アメカジというジャンルならではの三つ目の理由が、店内で販売されていることの多いエアーフレッシュナーの匂い。エアーフレッシュナーとは、厚紙や布地に香りの成分を染み込ませたグッズで、主に自動車のルームミラーに吊るして使われます。
ご存知の通り、アメリカでは自動車がなければ日常の生活を送ることもままなりません。自動車への依存度が高いアメリカでは、車内を快適にしてくれるエアーフレッシュナーは必需品であり、様々な香りやデザイン、ブランドのものが販売されています。
アメカジのユーズドアイテムを扱う古着屋では、そんなアメリカならではのグッズを販売していることも多く、「エアーフレッシュナーの匂い=古着屋の匂い」という印象をもっている人も少なくないようです。
匂いからもお国柄やカルチャーに思いを巡らせることのできるアメカジの世界は本当に楽しいです。
※上記、諸説あり。
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