坂田ミギーの水曜連載「ミレニなのでアル」第三回【SNS編】

一週間のなかで、きっといちばん憂鬱な水曜日に読んでほしい、クリエイティブディレクター・坂田ミギーの水曜連載。数々の広告賞を受賞しながら「アラサー・独身・彼氏なし」の身の上に絶望して世界一周の旅に出た彼女が感じた、知った、気づいた、アレやコレ──。

「ヒトはヒト、ジブンはジブン」
そう思えたらプチョヘンザ!

みなさん、SNSやってます? 「やってるよー!」って方は、手をあげてください。

プチョヘンザ!

ラップアーティストが「プチョヘンザ!」と言うのを、長年「は?」という顔で見ていたんですが、あれって「Put your hands up」のことだったんですね。それを知ってから、たまに「プチョヘンザ!」と脳内でリズム刻むようになりました。

なんの話だ。そうだ、SNSの話。

いまやコミュニケーションツールとして、すっかり当たり前となったSNS。

連絡手段としてはもちろん、近況報告にも、情報検索にも、暇つぶしにも、思い出の記録にも、作品の発表にも、薄いつながりを維持するのにも、意識高い自慢にも、めちゃ便利なツールです。

その便利さの反面「SNS疲れ」って言葉が生まれるほどに、人々が依存してしまったり、生活を支配されてしまったりもするのも、またSNSの一面なのであります。

あなたは大丈夫でしょうか? ちょうどいい距離でSNSとお付き合いできています? 恋愛もSNSも、世の中のすべても、夢中になれるのはいいことだけど、度を超えて中毒になったり、依存したり、支配されたりするのはよくありませんぜ。

なにごともほどほどがいちばんなわけで、いいね数や、フォロワー数を気にしすぎるのなんて、愚の骨頂なのですよ。他人に基準を置いて、自分の価値を推し量るなんてダメ、ゼッタイ!

フォロワー数=この世における戦闘力ではありませんので、その数字だけを見て「戦闘力……たったの5か……ゴミめ」と思ったり「私の戦闘力は53万です」と思ったりしてはいけません(元ネタがわかる人がいたらプチョヘンザ)。

読者世代的にギリギリなネタは置いといて……SNSを使っていて心がざわついてしまうこと、ありませんか? わたしはありますよ。めっちゃあります。

友人や知人、著名人の投稿を見て、嫉妬心、イライラを感じてしまう。そういう気持ちになるのをわかっているのに、一瞬でも隙があれば、ついついSNSをのぞいてしまう。結果、なんだかモヤつく。

これは、心をざわつかせるのが刺激になっていて、変な癖になってしまっているんですね。「ついついSNS」というのは、自分をコントロールできていない状態でもあるわけです。なにそれ、こわい。

そんな事態をつづけていてはいかんので、まずは自分が毎日どのくらいSNSに時間を使っているかを認識するところからはじめましょう。

iPhoneを使っている方は「スクリーンタイム」というアプリで、Androidを使っている方は「Digital Wellbeing」アプリで、SNSの利用時間がわかりますよ。

どうでしょうか? 思ったより短い? それとも長い?

ちなみに昔の自分は、めっちゃ長時間やっちゃってました。1日2時間くらいSNSやっていたんですよ。暇かよ。そんなに暇なら走れよ。走って贅肉燃やしてこいよ。

調査会社「ニールセン」の報告によると、1日のスマホ利用時間の平均は約3時間だそうです。これを安直に「スマホを使いすぎだ!」というつもりは、まったくありません。スマホでニュースをチェックする人も、お仕事の連絡をする人も、読書をする人もいますから。ただ、もしダラダラとSNSをやっているのであれば、それはやめておきましょう。

なぜなら、わたしたちの“資源”には限りがあるからです。

可処分「所得」や、可処分「時間」だけでなく、可処分「意識(マインド)」だってあるわけです。あなたの処理できる情報の量、しっかり考えることのできる物事の数は無限ではないですよね。

あなたの限りある、大切な心の器。そこになにを入れたらいいのか、どんなことを意識して暮らしていくのがいいのか、ちょっとだけでもいいので考えてみませんか。

たいして親しくもない知人の近況を読んで、心をざわつかせる必要なんてありません。その知人の投稿はリアルかもしれませんが、それは「編集されたリアル」です。そんなことに心惑わされず、自分の時間と心を有効活用しましょう。それは「命の使い方」でもありますから。

てなわけで、みんなもSNSとうまいこと付き合っていこうぜ!

OK? プチョヘンザ!

坂田ミギー/クリエイティブディレクター

1982年、福岡出身。広告制作会社、「博報堂ケトル」を経て独立。デジタル、雑誌、イベントやCMなどの垣根を越えたキャンペーンのプランニングやディレクションを担当。数々の話題の広告を手がけ、フランス、アメリカ、シンガポール、タイなどの由緒ある広告賞を受賞する日本を代表するクリエイターのひとり。

©2019 NEW STANDARD

『旅がなければ死んでいた』
アラサー・独身・彼氏なしの三重苦を背負った女が、仕事と恋愛に疲れて家を引き払い住所不定となり、
バックパックひとつで世界を旅するノンフィクションストーリー。
著:坂田ミギー 発行:KKベストセラーズ

Reference: ニールセン
Top image: © 2019 NEW STANDARD
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