「テーマはカルト教団!?」TOMMY CASHのX-RAY
いまだに邦楽、洋楽という言葉がある日本に比べてヨーロッパの音楽シーンはボーダーレスです。だけど、TOMMY CASH(トミー・キャッシュ)のようなエストニア出身のラッパーというのは珍しい。IT分野などで話題になることの多いエストニアも、ポップミュージックのイメージはありません。
だからといってTOMMY CASHの音楽はエストニアの音楽かっていうと全然そんなことない(笑)。彼はオンリーワンな存在です。
カテゴライズできないような音楽は、いろんなサンプリングが入っているし、ガバ(懐かしい!)みたいな性急なリズムも今のトレンドといえるものかどうか……とにかくいろんなものがミックスされています。
その雑多な音楽は、MVでもいかされています。とくに『X-RAY』は、カルト教団をテーマにしたヘンテコなビデオです。彼のユニークネスを楽しむのにピッタリだと思います。
ちなみに、歌詞のなかでは時々エストニアの問題について言及していたりしています。
Ben/コラムニスト(TABI LABO)
1992年のロンドン生まれ。最初の音楽の記憶は、お父さんとデヴィッド ボウイとブロンディ、そしてザ・クラッシュが入ったカセットコレクション聴いたこと。だけど、ミュージックビデオは音楽と違う魅力があると思ってます。
いろんなカルチャーについての連載「ベンのトピックス」も読んでみて。