PULSE #001 ー「SUPERORGANISM」ー
Superorganism スーパーオーガニズム
この言葉は「超個体」を意味します。多数の個が集まり形成されたひとつの個体――このバンドにぴったりの名前です。
実際、メンバーの8人中7人はイーストロンドンのヒップなエリア、ホーマートンにあるテラスハウスで共同生活を送っています。リードボーカリストの野口オロノは日本人。バンドには、イギリス人、ニュージーランド人、韓国人もいます。異文化圏のメンバーがこれだけ混在しているバンドは、2019年現在においても珍しい存在です。
メンバーは全員が作詞作曲を担当し、全員がマルチプレイヤー(メンバーにはビデオ監督までいるんです!)。彼らは楽器を鳴らすだけでなく、リンゴをかじる音、シャンパンを開ける音など、日常のサウンドも活用し、コラージュするように音楽を完成させていきます。つまり、とてもクリエイティブなグループです。
2019年1月22日、TSUTAYA O-EASTギグの前に、Superorganismのメンバー3人にインタビューすることができました。
Tucan(ツーカン): ドラム、プロデューサー、ミキシング
B(ビー): バッキングボーカル、ダンサー
Harry(ハリー): ギタリスト、プロデューサー
彼らと一緒に過ごしたのはたった40分間でしたが、とても楽しい時間でした。音楽の話はもちろん、旅、料理、映画、クラブ、アート…いろんなトピックスについて話し合うことができました。
以下は、そのインタビューをまとめたビデオです。
Superorganismがいかにユニークで、親しみやすいバンドかがわかります。そして、きっと、彼らの音楽に興味がわくんじゃないかな。
インタビューの後、僕はSuperorganismのライブを観ました。
オープニングアクトは、CHAI。ポップパンクに分類されるバンドだけれど、そのサウンドはかなりポップより。ハイエネルギーなパフォーマンスです。
会場に活気をもたらされたところで、メインアクトであるSuperorganismの登場。
素晴らしかったです。
セットリストは、昨年発売されたアルバムの全曲(!)。グリッターパーカを着たメンバー、メンバーのロバートが作ったユーモアのある動画、そしてDIYなサウンド…それはLIVEというよりも、SHOWでした。
『Everybody Wants To Be Famous』
彼らのビジュアルセンスが感じられるミュージックビデオです。
『Superorganism』(2018)
インタビュー内で触れているのは、このアルバムのこと。ぜひ聴いてみてください。