カニエ・ウエストに聞きたい「このビデオは最高だと思うけど、なぜ……?」

2019年もあと20日間。少し気がはやいけど、振り返ってみたいと思います。

テーマは2010年代(つまりここ10年)で、最高のMVはなんだろう?です。僕は即答できます。Kanye West(カニエ・ウエスト)の『Runaway(Extended Video Version) ft. Pusha T』です。

高校生の頃はヒップホップばかり聞いていた僕ですが、なぜか90年代のデラ、トライブ、ウータン、ファーサイド、あとギャングスタ系とか当時としても古いヒップホップばかりを好んでいました。リアルタイムに戻れたのは、Kanye Westのおかげです。だから、最近の“Silver Kanye”だって許せます。僕のスターですからね(笑)。

とくにこの曲が入ったアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』は、何度も聞きました。それぐらい素晴らしいと思いました。アルバムもMVもそういうレベルのクリエイティブなプロダクションだと思います。あとで知ったのですが、Kanyeはこのビデオを作る前にわざわざ大学に通って映像を学んだようですね。そして、クリエイティブコンサルタントは、Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)。スゴイ作品ができるわけです。

僕のとってそういうMVなので、ぜひ見てくださいとしか言えませんが、ひとつだけ彼にツッコミたいところがあります。

「Pusha Tは、なぜ出てこないんですか?」

この曲でフィーチャリングされているPusha Tは、素晴らしいラップを披露していますが、MVには登場していないんです。そのせいで、彼のパートだけなんか変な感じがするんですね。

そうそう、このMVには、約30分のFull length、約4分のVideo Versionといくつかのバージョンがあるんですが、僕のオススメは上の約8分のExtended Video Versionです。

Ben/コラムニスト(TABI LABO)

1992年のロンドン生まれ。最初の音楽の記憶は、お父さんとデヴィッド ボウイとブロンディ、そしてザ・クラッシュが入ったカセットコレクション聴いたこと。だけど、ミュージックビデオは音楽と違う魅力があると思ってます。
いろんなカルチャーについての連載「ベンのトピックス」も読んでみて。