ジャパニーズ・ブレックファストを知るための14のキーワード【Pulse #004】

韓国のソウルで生まれて、オレゴン州のユージーンで育ち、フィラデルフィアを拠点に活動しているミシェル・ザウナーが、自身のミュージックプロジェクトに「Japanese Breakfast(ジャパニーズ・ブレックファスト)」というおもしろい名前をつけている。

シンガーソングライターであり、最近では作家としても活動している彼女が、なぜこんな名前をつけたのか?

それは彼女のタトゥーを見るとなんとなく理解できるかもしれない。右腕には鉄腕アトムやセーラームーン、左腕にはキューピー(マヨネーズのキャラクター!)とパラッパがいる。そう、彼女は日本のポップカルチャーが好きなのだ。

ミシェルが育ったユージーンという街は、ほとんどが白人だ。アジア系は少ない。だから、自身のルーツである韓国の文化には、あまり触れられない環境だった。彼女が子ども時代を過ごした90年代のアメリカでは、アジアの文化と言えば日本のアニメと香港のカンフー映画。ミシェルもそれらに興味を持ったことは想像に難くない。

さて、ジャパニーズ・ブレックファストは、そのネーミングだけでなく音もユニークだ。

ミシェルはもともとインディーロックバンド、Post Post(ポストポスト)やLittle Big League(リトル・ビッグ・リーグ)のフロントウーマンとして活動していた。ソロプロジェクトであるジャパニーズ・ブレックファストをスタートさせたのは、個人的な感情を音楽にしたかったからだという。

たしかに、最初のアルバム『Psychopomp』は、インディーロックやエモ、パンクといった下敷きにポップなコーラスが乗っかった耳に残る曲調と対照的に、重い歌詞が特徴的だ。一方、2ndアルバム『Soft Sounds from Another Planet』は、ミシェル自身のボーカルを中心にドリーミーなポップに仕上がっている。

ただし、ミシェル・ザウナーをその音楽性だけでは語るのはナンセンスだ。シンガーソングライター、コンポーザー、ギタリスト、MVの監督にグッズ制作までを手がけ、デジタルメディアVICEではフード番組にも出演し、『Crying in H-Mart』というエッセイ集の出版予定までがある。

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