ジャパニーズ・ブレックファストを知るための14のキーワード【Pulse #004】
KEY WORD 10
ANIME
小さい頃は、セーラームーンの大ファンだった。セーラームーンに夢中で、サウンドトラックやTシャツ、ポスターも持ってるし、ステッカーも集めた。その頃の私のすべてよ。
KEY WORD 11
FINAL FANTASY
「FF7R」のトレーラーはまだ見てないんだけど、私はNintendo Switchでリメイクされたゲームの大ファン。ちょうど「ファイナルファンタジー9」をクリアしたばかりよ。
ツアーするミュージシャンにとって、ゲームはとてもいい気分転換になるわ。とくに日本のRPGはどれも長編だし、どこでもプレイできるわ。
一番好きなのは、スーパーファミコンの「聖剣伝説2」というゲームなんだけど、デザインが変更されたリメイク版にはガッカリしたわね。ファイナルファンタジーがそうならないことを祈ってるわ。
KEY WORD 12
GAME DESIGNER
私は『Japanese Break-quest』というブラウザゲームを作ったの、エレイン・ファスという女性と一緒にね。
『Psychopomp』(1stアルバム)をリリースした時、バンドのメンバーでもある夫がふざけてビデオゲームっぽい音のバージョンも作ってて、ボーナストラックとしてリリースしてみたの。そしたらDead Oceansレーベルと契約する時に「ビデオゲームを作るべきだよ!これビデオゲームのサウンドっぽいもん」って、エレインを紹介してくれたわ。
だから『Soft Sounds from Another Planet 』(2ndアルバム)では、MIDIバージョンも制作したの。
私はゲーム内での曲の使い方だけでなく、ゲームのストーリー、コンセプト、キャラクター、会話まで携わったのよ。で、エレインはそれ以外を全部担当してくれたってわけ。日本のRPGゲームで育ったから、自分でゲームを作るのはとても楽しい作業だった。いつかまたやりたいわね。
KEY WORD 13
SOUNDTRACK
『SABLE』というゲームプロジェクトでは、他の人が作ったキャラクターや世界観を書いているの。パーソナルな作業とは言えないわね。だけど、自分以外の人がディレクションするプロジェクトで初めて楽しめたから大好きよ。
普段はすべてをコントロールできないとやりにくいと感じるんだけど、周囲がすごくサポートしてくれて、自由に音楽をやらせてくれた。このプロジェクトに参加できて本当に光栄よ。
私がアルバムを作る時はちゃんとしたストラクチャーもあって、自分の人生で受けたインスピレーションが大事なの。とくにジャパニーズ・ブレックファストのために作曲する時は、頭に残るキャッチーなリズムを作ろうとしてるわ。だけど、ゲームだと逆にキャッチーすぎる音楽は、頭が痛くなっちゃう。だから、バックグラウンドミュージックとして最適な長い曲を作るようにしているの。
「Glider」というトレーラー曲を作るときには、ジブリ映画をよく調べたわ。若い女の子が自分自身を発見し冒険していくっていうストーリーで、宮崎駿の映画によく似てるなって思ったの。とてもいいインスピレーションを得ることができたわ。
KEY WORD 14
FUTURE
わからないけど、今は成長していきたいって願ってる。
いろんな楽器のアレンジも自分で納得できるようになったし。クレイグ・ヘンドリックス(プロデューサー)と新しいアルバムで一緒に作業して、ホーンのアレンジをする彼をみて、私も頑張ってもっとインストルメンタルの部分を書かなきゃ、もっと大きいプロダクションをゲットしなきゃ、もっとゆっくりと時間をかけていかなきゃ。きっとできるはずよ。
次のアルバムは、もっとアップビートでハッピーなレコードにしたいと思ってるわ。
最新シングル『Boyish』
インタビュー内でも触れている、ミシェル・ザウナー自身が監督したMV。プロムパーティーを舞台にしたストーリー性のある作品に仕上がっている。
最新アルバム『Soft Sounds from Another Planet』
インディーロック然とした前作よりも、エレクトロなサウンドが強くなった2ndアルバム。自身の体験をベースにしつつも、SFをテーマにしたドリーミーなポップ!