はじめてのひとり暮らしって、なんでこんなにエモいんだろう?
はじめて働いたとき。
はじめて恋人ができたとき。
はじめてコーヒーを美味しいと感じるようになったとき。
何とも形容しがたいアンビバレントな感情が生まれる「はじめて」の場面。「大人になった気がするなあ」と嬉しい反面、なんだかしみじみすることもある。
とくに「はじめてのひとり暮らし」は、大きな決断だった。
ひとり暮らしにまつわるをエピソードをミレニアルズに聞いてみた。心がぎゅーっとなるような、3つのちょっとエモい話をご紹介。
「思い出の名盤」
28歳男性(カメラマン)
高校卒業後、自立したくてひとり暮らしすることに。
家賃や初期費用。果たしてアルバイトで蓄えたわずかばかりの貯金で、引っ越しができるのか不安だったけど、条件にあう物件は案外たくさん見つかった。
家賃、光熱費、食費、ライブにも行きたいし、新しいギターだってほしい……。ひとり暮らしは「生きるってこんなにお金がかかるのか」と、身をもって感じるいいきっかけだった。
幸い、アパートは実家から目と鼻の先だったので、引っ越しはバンド仲間に手伝ってもらいながら自力ですることに。
いちばん大変だったのは12インチのレコード。高校3年間こつこつ集めたバイナルは、100枚以上あったんじゃないかな。男5人で汗だくになりながら、4往復くらいしたと思う。
アパートの床が抜けるほど大量のレコードを部屋に運び終わってから聴いた記念すべき1枚目は、「ア・トライブ・コールド・クエスト」の『Midnight Marauders』。
いつまでも色褪せない思い出の名盤です。
「お父さん」
33歳女性(ライター)
第一志望の大学に合格。上京を機にひとり暮らしをはじめた。
ひとりっ子だから両親(特に父親)は心配して、「2階以上。オートロック付き。駅から徒歩7分以内」など、とにかく口うるさかった。
ひとり暮らしはちょっと心細かったけど、段々と新しい生活に慣れてきた頃。アルバイト先の先輩と2人きりでディナーに行くことに。
3度目のデート(少なくともわたしはデートだと思っていた)。彼に「来週、遊びに行ってもいい?」と聞かれた。わたしは即答できなかった。
その日は父親が出張で東京に来る予定だったから。結局、父にはホテルを取ってもらうように頼んだ。
地元には滅多に帰らないし、父と2人きりで過ごすこともあまりない。
——父が亡くなったのはそれから数ヶ月後のこと。
なぜ、あのときのわたしは目先の恋愛を優先したのだろうか。ひとり暮らししている姿を見せて「ありがとう」と言えるチャンスだったのに。
とても悲しかったけど、何事に対しても前より深く感謝できるようになった。人間としても強くなれたと思う。
あのワンルームでお父さんと乾杯したかったな。
「ダンボール机と焼きそば」
26歳男性(IT企業勤務)
埼玉県の実家を離れたのは社会人2年目のとき。
都内の職場まで通えないこともなかったし、貯金もできる実家はとても快適だった。
でも、大学3年生から付き合ってた彼女も実家暮らしだったから、いつも会うのは仕事終わりのファミレスや酒場。
もっと彼女との時間を増やすために、僕はひとり暮らしすることにした。
スキマ時間に何気なくスマホから部屋探しをしていたら、希望の条件に合う物件を見つけたこともひとり暮らしを決心できた理由のひとつ。任される仕事も増えてきて、毎日忙しかったけど、無理なく引っ越し準備ができた。
——鍵の受け渡し当日。嬉しくてすぐに彼女を招いたけど部屋には、ベッドと最低限の家電と調理器具だけ。
ダンボール机で食べた彼女お手製の焼きそば。もう交際4年目なのに、お互いに緊張してしまってぎこちなくなってしまった。
次の週末、一緒にテーブルを買いに行ったのもいい思い出。
「理想のひとり暮らし」
ってなんだろう?
ひとり暮らしを始めたいと思いながら、あと一歩が踏み出せないという人は多いはず。
お金や引っ越しにかかる時間など不安なこともあるし、何より現実的にひとり暮らしを想像できないのも理由のひとつなのでは?
「SUUMO」のアプリなら、いつでもどこでもスマホで住みたい街やお気に入りの部屋に出会える。間取りや家賃、設備など細かく条件を設定して検索できるから、自分が希望する条件の整理にも。
シュミレーションするのも部屋探しの醍醐味。部屋の角にテレビ、ベッドは窓際に、カーテンは何色にしようか……。
はじめてのひとり暮らしは、SUUMOが背中を押してくれるだろう。