熊本の海から現れし妖怪が、新型コロナから世界を救う。#アマビエ

令和の時代になって、肥後の海より現れし「妖怪」がこんなに有名になるとは、本人も予想だにしなかっただろう。

その「アマビエ」という妖怪は、江戸末期の弘化3年に肥後国(現在の熊本県)の海に現れたとされ、「疫病が流行したら、私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と告げて海へ帰ったという言い伝えが残ることから、疫病退散に御利益があると信じられてきた。

新型コロナウイルスの感染が拡大する今、この「アマビエ」が注目を集めているのだ。

「京都大学附属図書館」が所蔵する瓦版に描かれている「アマビエ」は、ロングヘアーで鳥のようなくちばしがあり、上半身をウロコで覆われた、3本足のじつに奇妙な姿。

これを元に、SNSでは「#アマビエチャレンジ」と共に、自作のイラストのみならず、ぬいぐるみなどのグッズを作って写真を投稿したり、各地でアマビエを描くワークショップが開催されたり、LINEスタンプを作る人まで出現。本家の熊本では、自作のイラストをキーホルダーにしてくれるデザイン会社も登場したりと、ちょっとしたムーブメントとなっている。

ちなみにこの現象を受け、熊本出身者の女性はこう語る。

「アマビエは、じつは私も今回の件が出るまで知りませんでした。でも、肥後の海に現れて、世の中を救ってくれる妖怪がいるというのなら嬉しいです。誇らしいというか……」

県民の郷土愛もくすぐる妖怪アマビエは、果たして今の世の救世主となるのか?
Top image: © 2020 Yuki Yoshida
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