国によって距離が違う!?世界各国の「ソーシャルディスタンス」と町の変化【海外調査】
日本では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「他者との距離=ソーシャルディスタンス」は2メートルが推奨されているが、じつははその「距離」に、国や地域によって多少の違いがあることがわかった。
これは、海外と関わる人の課題解決を目的に運営されている「ロコタビ」が、自社サービスが持つネットワークを生かして調査、分析をおこなった結果わかったもの。各国のソーシャルディスタンスは以下の通りだ。
【1.0メートル】フランス、イタリア
【1.5メートル】ドイツ、ホンジュラス
【1.8メートル】アメリカ
【2.0メートル】スイス、スペイン、韓国、日本
ちなみに、ドイツ在住の日本人によると、現地の至るところにソーシャルディスタンスの表示が出るようになり、マスク着用が義務付けられたとか。
一方、ホンジュラスでは、銀行の前やスーパーマーケットのレジの前などに、1.5メートル間隔にラインが引いてあり、サンフランシスコでは、公園の芝に円、散策路に6ft(約1.8メートル)のスケールが現れ、イタリアでは公共交通機関の座席が、ソーシャルディスタンスを保つため、座れない席が多数できたそうだ(いずれも現地在住日本人談)。
さらに興味深いのは、足元のソーシャルディスタンス。
ニューヨークやパリなどでは、日本では当たり前とされている「玄関で靴を脱ぐ」という行為がみられるようになったのだとか。外のものを家のなかに持ち込まないことで、足元の社会的距離を保っているのだ。
また、ドイツやスペインのビーチでは、ビーチパラソルの配置について距離を保つことが求められ、イタリアでは監視員による人工呼吸対応を禁止するようにという決まりもできたようだ。
生きることは、変わること。世界は今も変化しているが、私たちに必要なのは、それに柔軟に対応していくことなのかもしれない。