「ミニマリスト」から「プレッパー」へ。今注目のライフスタイルとは?

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、そのライフスタイルに注目が集まっている「プレッパー」とよばれる人たち。持たない生活を追求するミニマリストから、プレッパーに変わる人も増えているのだとか。

この記事では、プレッパーとはなにか、なぜ注目されているのかなどをご紹介します。

プレッパー(Prepper)とは?

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プレッパー(prepper)は、メリアム・ウェブスター英英辞典によると次のように定義されています。

a person who prepares something or prepares for something

(日訳:何かを備えたり、何かのために備える人)

「prep(準備する、備える)」という言葉から派生しており、アメリカでは、古くは1950年代からの核戦争危機に備える機運から始まり、その後も大規模な経済危機や自然災害に見舞われるなかで徐々に広まってきたと考えられています。

プレッパーは、あらゆる災害や危機でも自分の力だけで生き延びられるように日々「備えている」人たちのこと。水や食糧といった生存に必要な物資の備蓄や避難訓練など“一般的な備え”をする人から、核シェルターを自宅の地下に設置したり、自給自足できるよう農場や家畜を所有したりと“徹底した備え”をする人まで幅広く存在しています。

なぜ今プレッパーが注目されているのか?

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冒頭でも触れた通り、プレッパーが今注目される理由は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響があることは間違いないでしょう。

ここで言うプレッパーは、“その程度”には開きがあるものの、常日頃から最悪の事態を回避するためにはどうすればいいかと考え「備える生活」を送っている人々。今回のパンデミックのような予測不能な事態によって、彼らのライフスタイルが関心を集めているのです。

実際、ロックダウンや外出自粛などをきっかけとして、マスクや衛生用品、食料品などの買い占め、供給不足に対する不安から「備えがない」ということへの危機感をいただいた方も多いのではないでしょうか。

近年多くのメディアでは、ミニマリストこそがクールと彼らのライフスタイルがもてはやされてきました。ミニマリストとは、形あるモノや人間関係といった形のないモノやコトを取捨選択し、最小限(ミニマム)にすることで、購入〜管理に割く金銭や時間、労力、マインドシェア、物理的スペースといったあらゆる“コスト”を削減し、その時間を内省や本当にやりたいことに費やすライフスタイルを送る人のこと。

しかし、今回のパンデミックのような不測の事態は、そういったライフスタイルを送る一部の人々に不安や不便さをもたらしたことも事実です。「必要な時に必要な分だけ買って消費する」というライフスタイルは、製造や物流といった機能が正常運転している時には真価を発揮しますが、非常事態時においては逆にリスクになってしまう可能性があると考えられているのです。

今回はプレッパーとの比較のためミニマリストを取り上げましたが、どちらがいいという話ではありません。従来のスタンダードや固定観念、枠に縛られず、新しい生活様式に柔軟に適応していくことが求められているのです。

まとめ

別名サバイバリスト、世界の終わりに備えるプレッパーたちのライフスタイルは「過激」「過剰」という含みをもって語られてきました。が、未知のウイルスや気候危機による未曾有の災害、経済変動に直面している今、「最悪の事態に備えること」は何も特別なことではありません。むしろ未来に備えることは「心の余裕」を生み、それは日々の生活の質の向上にもつながるのではないでしょうか。

防災対策をしている人やストック魔(なんでもストックしたがる人)、いつか使うかもと物を捨てられない人だって、広い意味ではプレッパーと呼べるかもしれませんね。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。