「ミニマリスト」から「プレッパー」へ。今注目のライフスタイルとは?

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、そのライフスタイルに注目が集まっている「プレッパー」とよばれる人たち。持たない生活を追求するミニマリストから、プレッパーに変わる人も増えているのだとか。

この記事では、プレッパーとはなにか、なぜ注目されているのかなどをご紹介します。

プレッパー(Prepper)とは?

©eldar nurkovic/Shutterstock.com

プレッパー(prepper)は、メリアム・ウェブスター英英辞典によると次のように定義されています。

a person who prepares something or prepares for something

(日訳:何かを備えたり、何かのために備える人)

「prep(準備する、備える)」という言葉から派生しており、アメリカでは、古くは1950年代からの核戦争危機に備える機運から始まり、その後も大規模な経済危機や自然災害に見舞われるなかで徐々に広まってきたと考えられています。

プレッパーは、あらゆる災害や危機でも自分の力だけで生き延びられるように日々「備えている」人たちのこと。水や食糧といった生存に必要な物資の備蓄や避難訓練など“一般的な備え”をする人から、核シェルターを自宅の地下に設置したり、自給自足できるよう農場や家畜を所有したりと“徹底した備え”をする人まで幅広く存在しています。

なぜ今プレッパーが注目されているのか?

©Orlowski Designs LLC/Shutterstock.com

冒頭でも触れた通り、プレッパーが今注目される理由は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響があることは間違いないでしょう。

ここで言うプレッパーは、“その程度”には開きがあるものの、常日頃から最悪の事態を回避するためにはどうすればいいかと考え「備える生活」を送っている人々。今回のパンデミックのような予測不能な事態によって、彼らのライフスタイルが関心を集めているのです。

実際、ロックダウンや外出自粛などをきっかけとして、マスクや衛生用品、食料品などの買い占め、供給不足に対する不安から「備えがない」ということへの危機感をいただいた方も多いのではないでしょうか。

近年多くのメディアでは、ミニマリストこそがクールと彼らのライフスタイルがもてはやされてきました。ミニマリストとは、形あるモノや人間関係といった形のないモノやコトを取捨選択し、最小限(ミニマム)にすることで、購入〜管理に割く金銭や時間、労力、マインドシェア、物理的スペースといったあらゆる“コスト”を削減し、その時間を内省や本当にやりたいことに費やすライフスタイルを送る人のこと。

しかし、今回のパンデミックのような不測の事態は、そういったライフスタイルを送る一部の人々に不安や不便さをもたらしたことも事実です。「必要な時に必要な分だけ買って消費する」というライフスタイルは、製造や物流といった機能が正常運転している時には真価を発揮しますが、非常事態時においては逆にリスクになってしまう可能性があると考えられているのです。

今回はプレッパーとの比較のためミニマリストを取り上げましたが、どちらがいいという話ではありません。従来のスタンダードや固定観念、枠に縛られず、新しい生活様式に柔軟に適応していくことが求められているのです。

まとめ

別名サバイバリスト、世界の終わりに備えるプレッパーたちのライフスタイルは「過激」「過剰」という含みをもって語られてきました。が、未知のウイルスや気候危機による未曾有の災害、経済変動に直面している今、「最悪の事態に備えること」は何も特別なことではありません。むしろ未来に備えることは「心の余裕」を生み、それは日々の生活の質の向上にもつながるのではないでしょうか。

防災対策をしている人やストック魔(なんでもストックしたがる人)、いつか使うかもと物を捨てられない人だって、広い意味ではプレッパーと呼べるかもしれませんね。

Top image: © iStock.com/Lazy_Bear

関連する記事

「ミニマリスト」とは物理的な意味のほかに精神的な意味も持つ。ここでは、ミニマリストの意味や得られるメリット、ファーストステップとしておすすめのアクションに...
2019年度グッドデザイン特別賞(グッドフォーカス賞「防災・復興デザイン」)を受賞した「+maffs」。従来の消火器の概念を打ち破る「暮らしに溶け込む」モ...
3月1日は防災用品点検の日。今すぐダウンロードしておきたい「防災アプリ」や、ラジオや土のう袋などの防災グッズ。いざという時に「今ある食料で1週間家族が過ご...
「アシックス」から、アクティブな機能性ウエアからラウンジウエアまで展開するライフスタイルブランド「UNOHA(ウノハ)」が誕生。
興味はあるけど、何からやればいいのかわからない。それならまずは身近な人の体験談を聞いて、次のアクションの参考にしてみようというサステイナブル迷子のためのゆ...
「防災カルチャー」を発信するセレクトショップ「SAIBOU PARK」が誕生。話題の防災グッズの販売をはじめ、ウェブマガジンの発行やイベントの開催など充実...
今年は、新型コロナウイルスの感染拡大も相まってか「備えること」の重要性を再認識した年。いろいろなメーカーから“もしも”のときのための新たな防災グッズがリリ...
9月1日は「防災の日」。近年の自然災害の多発により、オフィスや自宅での防災用品の備蓄や保管が増加傾向にあるなか、「女性視点」でセレクトした防災セットを「ア...
「Truck Surf Hotel」という移動式ホテルの利用者は、ポルトガルもしくはモロッコの海を転々として、その場でサーフィンができる。
オーガニックコットンブランド「プリスティン」から、女性のための多機能防災セット「Emergency Pack」が発売。実用的なだけではなく、肌触りのいいフ...
「コクヨデザインアワード」を受賞した、幾何学の定義でいうところの線(太さがない線)でメモリを表現した「本当の定規」が商品化。
「聞けば確かに」 と誰もが納得する防災グッズが、まだまだある。災害用長期保存食のパイオニア、株式会社セイエンタプライズ「SEI SHOP」が...
多様なライフスタイルに対応する冷蔵庫「BESPOKE Refrigerator」と「Cube Refrigerator series」を「Samsung」...
「聞けば確かに」 と誰もが納得する防災グッズが、まだまだある。42年以上、災害用長期保存食のパイオニアとしてあり続ける株式会社セイエンタプラ...
長野のイタリアンレストラン「ピュルンゴ」でジビエ料理を提供するオーナーシェフの長崎晃は、駆除された野生動物の皮を有効活用すべく、ライフスタイルブランド「I...
普段使いにこだわって製作された「防災ふろしき」。デイリーユースの要素を満たし、なおかつ風呂敷という性質を活かした多機能さがウリ。
「Makuake」にて先行販売を実施中の「MUZOSA X-PAC」は、素材に「X-PAC」を採用し、耐久性、防水性共に優れ、しかも軽量。鍵、紙幣・硬貨、...
日用品を多めに備蓄し、使った分だけ買い足すことで、「もしも」のときに備えられる「ローリングストック」に適した乾電池「防災電池」が登場。10年の長期保管が可能。
「聞けば確かに」 と誰もが納得する防災グッズが、まだまだある。42年以上の、災害用長期保存食のパイオニア、株式会社セイエンタプライズ「SEI...
「GoPro」がバッグ、アパレル、アクセサリーなど機能性に富んだライフスタイルグッズをGoPro.com限定でアメリカ時間の7月28日から世界同時発売。

おすすめ記事

大分県の景勝地、耶馬渓に3日間限定でが「耶馬溪トンネルホテル」がオープン。客室となるのは道路に設置されたキャンピングカー。トンネル内には、建築家・佐野文彦...
埼玉県、名栗エリアの北欧文化を体験できる施設「Nolla naguri(ノーラ名栗)」が、グランピングエリア開業にともない2021年4月29日(木)にグラ...
米国にできた最新の「7-Eleven Evolution」で夢のような宿泊プランが企画中。快適なラウンジシートや「プレイステーション 5」が用意されている...
1月4日、米「中央情報局(CIA)」の公式サイトが刷新され、現代風にアップデートされたロゴが公開された。どうやら若者へ向けた採用活動を大きく進めるためのリ...
今月1日、「帝国ホテル東京」がホテル内での「サービスアパートメント」をローンチ。3月15日からの入居開始に先駆け、現在、予約を受付中だ。
先日の「母の日」から一週間が経過しました。もしかして、感謝の気持ちはすでに薄まっていませんか?ここでは、母親が子どものために我慢し続けてきてくれたことのい...
米・ニューヨーク市の「ハドソン・リバー・パーク」と「ジャビッツ・センター」が増設されることが分かった。
これは、アメリカのパンクロックスター、イギー・ポップが彼のファンである21歳のローレンスへ送ったファンレターの返事。イギーは普段から義理に厚く、人情深いキ...
現代では「内面の美」や「日々の充実感」を求める女性が増えているように感じます。しかし、これらの目に見えないことに価値を見いだすために必要なのは、「自分自身...
眠れない夜にオススメのアドバイスをご紹介。今夜から、試してみてください。