まるで『マッドマックス』の世界……中国人アーティストの「マスク」がテーマのアート作品

医療用マスクに布マスク、SNSにアップされる“DIYマスク”など、ここ最近毎日のように耳目に触れるマスクだが、今回はじつに“世紀末なマスク”が登場するアート作品をご紹介したい。

『常に変化し続ける惑星のためのサバイバルキット』と名付けられたこの作品は、工業デザインを専攻していた中国人チー・チョウ氏が2013年に発表したもの。まるで映画『マッドマックス』の舞台のような崩壊した世界で、女性は“もっとも単純な方法で酸素を生み出す装置”を背負ってマスクを着用している。

文明発展と自然の関係性を問うようなこの作品。森がなくなってしまった都会の中で、箱に丁寧に格納された1本の植木が“希望”を連想させる。

空気が汚染されたと思われる世界で、彼女は何を思っているのだろうか。いずれにせよ、現実性には欠けているが、強いメッセージを持っていることは確か。

社会のあり方がアップデートされている今こそ、本当に必要なものが何か考えてみる必要がありそうだ。

Top image: © Chih Chiu
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。