「買い出し」に戸惑うパパを救ったマレーシア「TESCO」の粋な計らい

「父の日」にちなんで、マレーシアのパパたちの話題をひとつ。

少し前の話だが、マレーシアでは新型コロナウイルス感染拡大にともない、ムヒディン首相が3月18日〜31日「活動制限令」を発表。日用品や食料品など必要最低限の買い物は可能なものの、出かけられるのは「一家でひとりだけ」と定められた。

ところが、「ketua keluarga」(意訳すれば「家長」)の定義を明確にせず、当初「家長のみOK」と誤って報道されたため、多くの家庭でパパたちが買い物へと出かけたそう。ASEAN諸国のなかでも家事分担が進んでいるというマレーシアでは、男性の家事参加率も決して低くはない。

さて、ひとりスーパーへと買い物に出かけたパパたち。手にはママから預かったメモ。目的の食材を探してはみるが……。

@Muzaffar Rahman / Facebook

「まるで宝探し!」といった具合に肝心の商品が見つからない(笑)。挙げ句、全然違う野菜食べ切れない量のお肉を買ってきたり、ママたちを絶句させる悲喜劇が多くの家庭で起きたとか起きないとか。

こんなストーリーがSNSに続々アップされると、チェーンストア「TESCO」は野菜や肉の部位ごとにイラストでまとめたガイドを作成。パパたちの“はじめてのおつかい”のサポート役を買って出た。

@TESCO Malaysia / Facebook

@TESCO Malaysia / Facebook

「家長のみなさん!こんなとき、物事も混乱しますよね。でも、大丈夫!私たちがついています!」

「TESCO」の粋なはからいにパパたちは「スクショして持ち歩こう!」と一気にシェアが広がったのだそう。

この2ヵ月とちょっと、新型コロナウイルス関連ニュースはどれも暗いものが多かったけど、なんだかほっこりするマレーシアのこのニュース。

「お届けするなら“父の日”かな」と、温めておきましたとさ。

Top image: © iStock.com/bobmadbob
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。