本当にあった、キスのエピソード5選
誰にだってある。嬉しくなったり、恥ずかしくなったり、切なくなったり、涙がこぼれそうになったり。そんな特別な感情が生まれるキスのエピソードを、みなさまにお届けします。
あれは、間違いだった
小学5年生の頃。
クラスではキスがブーム。友だちが次々とファーストキスを済ましていくなか、ひとりだけ取り残されるのは嫌だったので、両思いのM君と早いうちにキスしようと試みる。
当時からプライドが高かったわたしは、M君に上手だと褒めてもらいたくて本番の前に練習しておこうと思い立つ。
そうして呼び出したのは、ただのクラスメイトとして仲がよかったH君。ある休日、2人で映画館へ行き……。
元恋人の日課
元恋人は“わたしを笑わせること“を日課にしていた。
ある休日の昼下がりのこと。
キッチンで洗い物をしていると、ロフトにいた彼がわたしを呼んだ。
ロフトの方へ向かうと、彼が上半身を乗り出して吊り下がっていた……。
大人ってみんなこうですか?
相手は41歳、既婚者子持ち、大学2年生の頃にアルバイトしていたビストロのオーナー。
シフトがラストまでの日はよく車で送ってくれていて、バイトに関係のない連絡もよく来ていたし、彼がわたしに気があることはなんとなくわかっていた。
あの夜は、友だちと飲んでいた。ちょうど彼ともラインのやりとりをしていた。わたしの文章で酔っ払っていることに気づいたんだと思う。
「迎えに行こうか?」
と、電話がきた。電車に乗って帰るのも面倒で、迎えに来てもらうことに……。
先生、ずるいよ
高校2年の夏。恋に落ちた相手は、教育実習でやって来たO先生だった。
実習中は、無理やり連絡先を聞き出してメールを送り、放課後は毎日のように先生のところへ喋りに行く。「好き」と伝える勇気はないものの、できる限りのアピールをする。
実習が終わってからも、たまに連絡を取り合う日々が続いた。
それから1年以上が経ち、わたしの大学受験が終わった頃。
先生のことがまだ気になっていたし、そろそろ時効かと思ってデートに誘ってみる。すると、「お祝いなら」としぶしぶOKしてくれて……。
最後の朝に
「好きな人ができた」
同棲していた恋人からこう告げられた。
彼を身勝手だと責め立てたり、やり場のない怒りに狂ったり、悲しくて泣きわめいたり。なんて感情をむき出しにすることなく、淡々と別れの日を決める。
少し前からなんとなく予感がしていたし、おかげで“その日”を受け入れるこころの準備もできていたみたいだ。
幸いにも仕事が繁忙期。目まぐるしい毎日を過ごしているうちに“その日”はあっという間にやって来て……。